「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2012年にトヨタ ポルテがフルモデルチェンジしたときに姉妹車として登場した、スペイドだ。

気配りの行き届いた機能的なパッケージング

そしてポルテ/スペイドならではの魅力と言えるのが、助手席脇から大きく開く1枚スライドドア。片側Bピラーレスというパッケージングは、2004年に登場した初代ポルテから受け継がれているユニバーサルデザインに基づいたアイデアだが、運転席側はスイングドア2枚、助手席側はスライドドア1枚という組み合わせになった。

これが本当に使いやすい! 運転席に乗り込む前に後席にポンと荷物が置けたり、後席に座らせた子供の様子をちょっと見たいなんていう時に、いちいち助手席側に回り込む必要がない。使いやすいシステムキッチンのような、気配りの行き届いた機能性が嬉しい。

助手席側スライドドアは開口幅1020mm、開口高1250mmの余裕に加えて、フロア地上高がノンステップバスと同じ300mmと低く床もフラットなので、小さな子供から年配の人まで、誰でもラクに乗り降りできる。

画像: 開口幅1020mm、開口高1250mmの大型1枚スライドドアは、後席はもちろん助手席に高齢者が乗り降りするときにも便利だ。

開口幅1020mm、開口高1250mmの大型1枚スライドドアは、後席はもちろん助手席に高齢者が乗り降りするときにも便利だ。

そんな空間性能のゆとりを最大限に生かしているのが、フレキシブルなシートアレンジだ。たとえば、前後700mmもスライドする助手席をいちばん前にセットしておけば、赤ちゃんをベビーカーに乗せたままで車内に入ることができる。室内高が1380mmもあるので、お母さんも一緒に乗り込んで、ゆっくりと赤ちゃんをチャイルドシートに座らせてから、ベビーカーをたためる。後席は60:40で片側ずつ座面がチップアップするので、たたんだベビーカーは、そのまま車内に積んでおくこともできる。

そしてもう少し子供が大きくなってからは、荷室ではなく後席のスペースに最大26インチまでの自転車が積めてしまうのも便利だ(自転車の形状によるが)。まずは助手席をいちばん前に出し、運転席側の後席座面を跳ね上げるだけ。ステップが低いから積み下ろしもラクだし、ドアとシートの間に、うまく前輪がはまるように床面がデザインされているので、ロックする必要がないのもポイント。さらに、自転車を積んでも、助手席側のリアシートに人が座ることができる。

画像: フロア高が300mmと低いので、小さな子どもや年配の人でも乗り降りしやすいリアシート。室内高は1380mmもある。

フロア高が300mmと低いので、小さな子どもや年配の人でも乗り降りしやすいリアシート。室内高は1380mmもある。

走りのゆとり、スペースのゆとり、さらには遊び心にもゆとりたっぷりなポルテ/スペイドなら、いろいんな意味で「窮屈さ」を感じることはない。毎日使える道具としてはもちろん、家族と仲間とのんびりドライブ、なんていうシチュエーションでも、まさに万能な1台だ。

トヨタ スペイド 1.5G 主要諸元

●全長×全幅×全高:3995×1695×1690mm
●ホイールベース:2600mm
●車両重量:1150kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1496cc
●最高出力:80kW(109ps)/6000rpm
●最大トルク:136Nm(13.9kgm)/4800rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・42L
●JC08モード燃費:19.0km/L
●タイヤサイズ:175/65R15
●当時の車両価格(税込):174万円

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