オープン時でも車内は快適。試乗後は燃費に驚いた
雨が止んだので、60km/hまでであれば13.5秒で開閉するソフトトップを開けて一般道を走ってみる。この日の気温は10度前後で肌寒かったが、風の巻き込みはほとんどなく、シートヒーターや首元に温風を送り込むエアスカーフのおかげで快適だ。サイドウインドウを下げても、50km/h程度なら車内は平穏だった。
少し緩めのワインディングロードでコーナリングを試すと、ドライバーを中心にクルマが向きを変える。しかもその動きは素早い。クーペモデルよりも約80kg重いがネガな印象は一切ない。またオープン時はわずかに風を感じるせいか、クルマがいっそう軽快に動いているようにも感じられた。

あいにくの天候だったが、雲の切れ間を狙ってルーフを開放して走る。青みがかったシルバーのボディカラーは花曇りにもよく映える。
こんなに優雅なクルマの試乗レポートで書くには実に野暮な話ではあるが、最後に燃費について触れておきたい。満タンでスタートし、約250kmの試乗を終えた時の航続可能距離は350kmだった。単純計算すると燃費は約7.5km/L。しかもこれは撮影のためにエンジンのオン/オフを繰り返したり、撮影の位置決めのために何度も微速で前後進をしたりと、燃費には悪い条件での数値である。一般的な走り方であれば、8km/L台に乗るかもしれない。
ローマ スパイダーは総じて乗りやすく、日常に溶け込み、生活に彩りを与えるクルマだと感じた。それでいて時には走りやオープンエアドライビングで刺激も得られるまさに万能選手。甘く、時にはスパイシーな、実に美味しいスーパーGTカーであった。
ローマ スパイダー 主要諸元
●全長×全幅×全高:4656×1974×1306mm
●ホイールベース:2670mm
●車両乾燥重量:1556kg(軽量オプション装着車)
●エンジン:V8DOHCツインターボ
●総排気量:3855cc
●最高出力:456kW(620ps)/5750-7500rpm
●最大トルク:760Nm/3000-5750rpm
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・80L
●WLTPモード燃費:8.7km/L
●タイヤサイズ:前245/35R20、後285/35R20



