2026年ゴールデンウイークの特別連載として、世界を目指して計画されたが、幻に終わってしまった日本のスーパーカーたちを紹介しよう。今回は、1985年のフランクフルト ショーで世界初公開された「日産 MID4」だ。

日産 MID4(NISSAN MID4:1985)

日産 MID4は、1985年のフランクフルト モーターショーでワールドプレミア(世界初公開)された。その名が示すとおり、3L V6のDOHC 24バルブ エンジンがリアミッドに横置き搭載されている。

画像: ウエッジシェイプのボディにリトラクタブル式ヘッドランプなど、スーパーカーを意識したデザインだった。

ウエッジシェイプのボディにリトラクタブル式ヘッドランプなど、スーパーカーを意識したデザインだった。

ただし特徴的なのが、そこからプロペラシャフトが前に伸びているということ。ミッドシップでありながら前輪も駆動する4WDとされていたことが、ラリーを強く意識していたことを示している。実際にはWRC(世界ラリー選手権)のグループBの後継と目されていた新カテゴリー「グループS」での活躍を念頭に開発されたプロトタイプといっていいだろう。パリ〜ダカールでポルシェ 911 4WDとして活躍した、のちの959と同様に、ヘビーデューティさも狙っていた。

ビスカスカップリング式LSDを備えたセンターデフを持ち、前後のトルク配分をリア寄りに振り分けており、サスペンションは四輪ともコンベンショナルなストラット式だが、当時の日産が得意としていた四輪操舵システム「HICAS」(ハイキャス)も組み込まれた。

ウエッジシェイプのスタイリングやリトラクタブルヘッドライトの採用など、いかにもスーパーカー的なスタイルをしているボディはFRP製となっている。ラリーで勝つための軽量化の意味も大きかった。

フランクフルトモーターショーでは、1986年秋ごろに国内で販売されるとアナウンスされ、ファンからの大きな期待を集めた。そしてこのMID4は、2年後にMID4 II へと進化することになる。

画像: インパネまわりは比較的シンプル。シートはサイドサポートをかなり高めた形状だ。

インパネまわりは比較的シンプル。シートはサイドサポートをかなり高めた形状だ。

日産 MID4 主要諸元

●全長×全幅×全高:4150×1770×1200mm
●ホイールベース:2435mm
●車両重量:1230kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:2960cc
●最高出力:230ps/6000rpm
●最大トルク:28.5kgm/4000rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:リア横置きミッドシップ4WD

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