2026年5月21日に、SUBARU(以下スバル)フォレスターに新たなグレード「Touring」と「Touring EX」が追加された。

シンプルな機能のクルマで走りの良さを堪能したい、という人に

スバル フォレスターは日本市場だけでなく北米市場で多くの売り上げを稼いでおり、今や中核車種というポジションになっている。その高い人気の要因は、スバルならではの水平対向エンジンを中心に据えた「シンメトリカルAWD」による優れた運動性能に加え、モータースポーツで培った車体制御技術と意のままに操れるスポーツ能力によるところが大きいと思われる。

そしてもうひとつ、1999年から独自開発を行い今では業界をリードしていると言っても過言ではない、「アイサイト」を核とした先進運転支援システムの存在も、今や購買動機における大きなウエイトを占めている。

画像: フロントウインドウの前部に装備されたサイクリスト対応歩行者保護エアバッグ。

フロントウインドウの前部に装備されたサイクリスト対応歩行者保護エアバッグ。

2026年2月には、自動車の安全性能を評価するNASVA(ナスバ/独立行政法人 自動車事故対策機構)のJNCAPというアセスメントで、最高ランクのファイブスターを受賞したのもその証と言える。

一方でスバル車のラインナップ全体で車両価格帯が上方シフトしている。もちろんスバルに限った話ではないが、性能の向上や安全装備の強化などを要因として価格が上昇しているのだ。高性能で安全性が高く、かつ運転も楽しいフォレスターの良さを、多くの人に身体で味わって欲しいところだが、いかんせん価格のハードルが上がってしまっていることがネックとなり、裾野を広げることに苦心していた。

今回投入された新グレードの「ツーリング」は、そうした課題をクリアする役割りを任されたエントリーモデルという位置付けとなる。その車両価格は400万円を切る、385万円でリリースされた。

画像: 2026年5月21日に追加されたエントリーグレード「Touring」(※写真はプロトタイプの画像のため、販売モデルとは異なる部分があります)

2026年5月21日に追加されたエントリーグレード「Touring」(※写真はプロトタイプの画像のため、販売モデルとは異なる部分があります)

「SPORT」の下位にあたるいわゆる廉価グレードではあるものの、2020年登場の1.8L直噴ターボエンジン「CB18型」を搭載。最高出力177psで燃費(WLTCモード)15.5km/Lと、スポーツ性と好燃費という一般的には相反するスペックを絶妙なバランスで実現したユニットを搭載する。高評価のリニアトロニックトランスミッション(CVT)や、乗り味の決め手となる足まわりの構成、四輪制御などは他のグレードと変わらず、基本的な走行性能に妥協なしと言っていいだろう。

ではなにが違うか。

画像: エントリーグレードながら、安全への配慮には妥協せず、アイサイトを装備する。

エントリーグレードながら、安全への配慮には妥協せず、アイサイトを装備する。

異なる点はいくつかあるものの先進運転支援システムが、標準タイプの「アイサイト」であるということ。3D高精度地図データを使ったハンズオフ機能(自動運転レベル2+)やアクティブレーンチェンジアシストなど高速道路で活躍する機能を含む「アイサイトX」を必要としない人にとって、魅力的な選択肢になりそうだ。

外装における変更点は少なく、バンパーガード&サイドクラッディング部分を無塗装とし、サイドミラーをボディ同色になっていること。

内装では配色をシンプル化し、ふたつのパターンから選択できるようになっている。そのいずれもがファブリック/トリコット構成のプレーンなシートで、室内全体の印象にも影響を与えている。ただしこれはあくまで表皮の変更で、これに伴って座り心地はやや異なるものの、電動調整機能(パワーシート)は省かれていないし、長距離の快適性などの基本性能はキープされている。

画像: 内装は、写真のプラチナ系とブラック系の2パターンから選択できる。

内装は、写真のプラチナ系とブラック系の2パターンから選択できる。

またメーター機能は、従来の機械式と4.2インチディスプレイを組み合わせた構成(Touring EXは12.3インチフル液晶)となり、スマートフォンのワイヤレス給電やハーマンカードンのオーディオの設定はない。

そしてもうひとつ、キックセンサー式ハンズフリーパワーゲートは「Touring」には不採用。「Touring EX」にはメーカーオプションという設定だ。

画像: 写真の車両はメーカーオプション装備のパワーゲートを装着している。

写真の車両はメーカーオプション装備のパワーゲートを装着している。

しかし、競技専用モデルのように、オーディオやエアコンなどが省かれることもなく、通常使いに支障が出ることもなさそうだ。さらにボディカラーの種類など、選べる選択肢を減らすことによって、その価格を実現しているというわけだ。

この新たに投入された「Touring(とTouring EX)」、エントリーグレードとは言え、ひと昔前の硬派なスバルユーザーのように「シンプルな機能のクルマで走りの良さを堪能したい」という向きには、むしろ「待ってました!」となるはずだ。少なくとも選べるバリエーションが増えることは、ユーザーとしては大歓迎だろう。

This article is a sponsored article by
''.