マンスリーレポート第3回は、SUBARUフォレスター S:HEVモデルのトップグレードとなる「Premium S:HEV EX」を試乗する。前回のX-BREAK S:HEV EXと同じパワートレーンを搭載しながら、その印象は大きく異なっていた。上質な内外装に加え、高速巡航で際立つ快適性と安定感にも注目しながら、最上級仕様ならではの魅力を検証してみた。(Motor Magazine 2026年6月号に掲載した内容をWeb用に再編集)

ターボとは別物の乗り味、高速巡航で際立つS:HEVの実力

これまでターボモデルの走りや、X-BREAKのアウトドアユースでの使い勝手を紹介してきたが、今回はターボモデルとの違いについて掘り下げてみたい。

乗り比べると、その差はすぐに明確になる。まず印象的なのは静粛性の高さだ。ターボモデルでも静粛性には満足していたが、こちらはさらにひとクラス上のモデルに乗り換えたかのような感覚があり、市街地ではモーター主体の滑らかな走りが際立つ。ターボがボクサーエンジンの鼓動を感じさせる楽しさを持つのに対し、こちらは電動化による上質さと快適性が前面に出ており、キャラクターはまったく異なる。

画像: エンジン車らしいターボモデルと比べると、S:HEVはモーターアシストが加わって電動感が強めの印象。

エンジン車らしいターボモデルと比べると、S:HEVはモーターアシストが加わって電動感が強めの印象。

ステアリングフィールも同様だ。ターボのしっかりとした手応えに対して、S:HEVはより軽やかでスッキリとした印象。約1カ月、3000kmをともにしたターボの感覚が残っているからこそ、その違いはより鮮明に感じられた。

乗り心地にも差がある。以前、試乗会で短い距離を走った際にはターボの方がしなやかに思えたのだが、乗り込むほどにS:HEVは速度域が上がるにつれてフラットさが際立つことに気づいた。とくに100〜120km/hでの巡航では、段差を越えても大きく揺すられることなく、滑るように進んでいく。このあたりはバッテリーやモーターを搭載して約100kg増となる車重と、それに合わせた足まわりのセッティングの違いが効いているのだろう。

一方で、ワインディングロードではターボモデルの軽快さが際立つ。ここにも両者の性格の違いが表れていると感じた。

画像: 専用の19インチホイール(ダークグレー塗装+切削光輝)には235/50R19のオールシーズンタイヤが装着。

専用の19インチホイール(ダークグレー塗装+切削光輝)には235/50R19のオールシーズンタイヤが装着。

さらに付け加えるなら、これまで試乗した2台はいずれも18インチホイール+スタッドレスタイヤだった。今回のPremium S:HEV EXは19インチアルミホイールを標準装備し、タイヤサイズも235/50R19となる。そのため、当然と言えば当然なのだが、高速域での安定感はこちらの方が明らかに高く感じられた。長距離移動を安心して楽しめる仕上がりといえる。

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