トラブル続出の中、ラリーはオジェとヌーヴィルの一騎討ちに
2026年からホストタウンを久しぶりに南部のルートラキに戻したアクロポリス・ラリーだが、タフ&ラフなコンディションは変わらなかった。
本格的な開戦となった金曜日のSS2でオリバー・ソルベルグ(トヨタ)が見舞われたのを皮切りに、ラリー序盤をリードしたアドリアン・フルモー(ヒョンデ)、SS5で初のベストタイムを出したジョン・アームストロング(Mスポーツ・フォード)、スタート順トップでペースは上がらないながら慎重に走って上位をうかがっていたポイントリーダーのエルフィン・エバンス(トヨタ)など、多くのドライバーがパンクにより順位を落したのだ。

マシンブレイクラリーと言われるアクロポリス・ラリー。今年もタフでラフなコンディションで、トラブルが続出した。
そんな中、パンクとは無縁で金曜日午後から激しい優勝争いを展開したのがオジェとヌーヴィルのふたりだった。
ベストタイムを出し合う攻防で終始優勢だったのは、スタート順でやや有利だったヌーヴィル。オジェに迫られれば突き放す展開が続き、土曜日を終えて首位をキープ。一方のオジェも土曜日午後のセクションではあえてスペアタイヤを1本にする軽量化戦略でくらいつき、ヌーヴィルを簡単には逃がさない。
動きがあったのは4.1秒差で迎えた日曜日最初のSS14。ラリー最長25.39kmのこのロングステージでオジェがヌーヴィルに5.7秒差をつけるベストタイムを叩き出し、1.3秒差ながらついに首位に立った。続くSS15はまったくの同タイム。決着は最終セクション(SS14&15の再走となるSS16&17)に持ち越された。
勝負どころの最長ステージSS16、両者は互角のスプリットタイムを刻んでいくが、ステージ半ばでアクシデントが待っていた。ヌーヴィルのマシンの右リアタイヤがパンクしてしまったのだ。
これで勝負あり。オジェは最終パワーステージもベストタイムでフィニッシュして優勝。日曜日単独順位のスーパーサンデーでも1位となり、35点満点を獲得した。

ラリーは乾燥した、まったくのドライコンディションで行われ、ヒョンデのティエリー・ヌーヴィル(写真)とトヨタのセバスチャン・オジェが激しい優勝争いを展開した。

SS14でついにヌーヴィルを逆転してトップに立ったトヨタのセバスチャン・オジェ。



