「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、2013年に3代目にフルモデルチェンジされて日本に導入された、フォード フォーカスだ。

フォード フォーカス(2013年:3代目フルモデルチェンジ)

メルセデス・ベンツ Aクラスボルボ V40と、フォルクスワーゲン 新型ゴルフ(編集部註:7代目)の日本デビューを前に活況を呈しているコンパクト輸入車市場に、また新たなモデルが登場した。フォードがグローバル プロダクトとして導入する「フォーカス」だ。

昨年(編集部註:2012年)の1〜9月は販売台数世界ナンバーワンという看板を引っさげて、3代目となるフォード フォーカスが日本にやってきた。2013年現在で、世界120カ国で販売されており、アメリカ、ドイツ、ロシア、中国、タイという5つの生産拠点で作られているが、日本に導入されたのはタイ工場で作られたもの。タイ製とはいえ、世界統一基準のフォード クオリティで生産されているから、その出来は想像以上に良かった。

画像: 3代目となるフォーカスは世界で5つの生産拠点で作られるが、日本に導入されるのはタイ工場で生産されている。

3代目となるフォーカスは世界で5つの生産拠点で作られるが、日本に導入されるのはタイ工場で生産されている。

まず、ボディに使われた55%の高張力鋼板材のうちの26%に、超高張力鋼板材となるボロンスチールが使われている。そのため、ボディのしっかり感がものすごく高い。そして足まわり。日本に導入されるのは5ドアの最上級グレードのみなので、標準グレードよりも15%ほど固められている。いわゆるスポーティな設定となるのだが、これが強靱でありながらしなやか。アスリートのようにしっかりと地面を捉えて、よく動いてくれる。

路面の状態もクルマの状況も、ドライバーにきちんと伝えてくれる。それゆえ、極端な言い方になってしまうが、いきなりアクセルペダルを踏んでいっても問題はない。それでいて、乗り心地もしっかりと確保されているのだから、もう運転していて楽しくて仕方がない。

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