ステランティス グループがプロデュースする「ジープ(Jeep)」ブランドの最小SUVが「アベンジャー(Avenger)」だ。2026年春に追加設定されたハイブリッドの「4xe」にジックリ乗ることができたので、その印象を報告しておこう。

マルチリンク サスペンションも効果的

「スノー」や「サンド/マッド」では約30km/hまで常時4WDとなるが、いずれも真夏の舗装路では試す機会はなかった。「スポーツ」では発進時はリアモーターも駆動するが、車速が30km/hくらいでFWDに戻る。ではワインディングロードでのコーナリングならリアモーターがアシストしてくれるかと思ったが、そうしたシチュエーションではFWDのままだった。このリアモーター、どちらかといえばラフロードなどでの対応用と考えたほうがいいだろう。

とはいえ、リアサスペンションに専用設計されたマルチリンクを採用したおかげか、市街地でも高速道路でも乗り心地はいい。また、ワインディングロードでも背の高いコンパクトSUVとしては十分以上のパフォーマンスを発揮してくれた。

画像: 4xe専用にリアサスペンションにはマルチリンクを採用し、これが市街地でも高速道路でも乗り心地の良さをもたらしている。

4xe専用にリアサスペンションにはマルチリンクを採用し、これが市街地でも高速道路でも乗り心地の良さをもたらしている。

今回は夏休みモードに入った時期の試乗ゆえ、あちこちで渋滞にもハマったが、アダプティブ クルーズコントロール(ACC)は渋滞追従モードもあるから、以前ほど苦にはならない。渋滞中に停車時から発進するときは少しアクセルペダルを踏んで加速をアシストすると走りやすい。減速はACC任せでも問題ないのだが。

パーキングブレーキのホールド機能はACCと連動していて単独では使えない(これはプジョー/シトロエン系と共通)とか、デジタルミラーは実画像が映り込んで少し見にくいとか、トムトムのカーナビゲーションは少し扱いにくいといった点は気になったが、サイズ的には扱いやすいし、視界も良く運転はしやすい。レネゲードは北米では販売を終了し、日本でもeハイブリッドが残りわずかのはず。ジープらしいコンパクトSUVが欲しいなら、このアベンジャー4xeは使い勝手を考えるとBEVよりは狙い目だろう。

画像: 試乗車は、フロントグリルやボンネットフードにグラフィック、ドアミラーカバーやフュエルリッドガーニッシュなど、「Xカモ」アクセサリーを装着。

試乗車は、フロントグリルやボンネットフードにグラフィック、ドアミラーカバーやフュエルリッドガーニッシュなど、「Xカモ」アクセサリーを装着。

今回、約330km(高速6:市街地3:郊外路1くらい)の走行で、平均燃費は15.1km/L。真夏の試乗で渋滞も多かったから、1.2Lターボ+マイルドハイブリッドの燃費としてはまずまずといえるだろう。ジープならではの悪路走破性に市街地でも快適なアベンジャー4xe、やはり他のステランティス ハイブリッド車とは一味違う走りが楽しめる。

ジープ アベンジャー4xe ハイブリッド アップランド 主要諸元

●全長×全幅×全高:4120×1775×1600mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1480kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1199cc
●最高出力:100kW(136ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:前15.6kW(21ps)/4264rpm、後21.0kW(29ps)/3000rpm
●モーター最大トルク:前51Nm(5.2kgm)/750-2499rpm、後89Nm(9.1kgm)/500-2000rpm
●システム合計最高出力:145ps
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・45L
●WLTCモード燃費:19.0km/L
●タイヤサイズ:215/60R17
●車両価格(税込):499万円

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