気になる点はあるけれど、日常使いでも問題なさそう
エンジンパワーに関しては、許容範囲ぎりぎりという感じ。130psを発生する2Lのガソリンエンジンに5速ATという組み合わせで、車両重量は1860kg。さすがにスタート時は少しタルさを感じるものの、流れに乗ってしまえばそれほど気にはならない。ただし、最終減速比が4.111とけっこう低いので、フル加速時はそれなりに騒々しいのはガマンしなければならない。
見た目は大きく見えるのだが、実際にはセレナ(編集部註:2代目C4型)より車高が125mm高いものの、それ以外は大差ない。FRベースで小回りが利くから、狭い場所でのUターンも楽だ。

ボディの側面には大きなプレスラインが入っている。これにより商用バンにありがちな平面っぽさを払拭した。
乗り心地は、運転席&助手席がタイヤやエンジンの真上に座あるから、やはりそれなり。足下のフロア振動はあるし、エンジンが発する熱の影響を受けて夏場はつらそう。構造上、シート座面のクッションをあまり厚くできないし、スライド量も限られる。
ファミリーユースを想定して、2列目にも乗ってみた。座面はフラットで、試乗したGXグレードはクッションが肉厚かつ適度に硬めで、なかなか快適だった。ただ残念なのは、バンなので背もたれの高さが低いことと、3人掛けの中央はヘッドレストがないこと。
総括すると、思ったよりもずっと快適性が高く、日常的に使えそうだ。ミドルサイズ ミニバンとほぼ同じ大きさながら圧倒的に広い荷室は、やはりカメラマンにとっては非常にありがたい。最強のパートナーになってくれそうだ。あとは、機材棚を設置したり、窓にカーテンを付けたり、自分流にアレンジしてみるのも良さそうだ。

後席は足元は広く乗り心地も良い。背もたれの高さが低いのと、中央にヘッドレストがないのが玉に瑕か。
日産 NV350キャラバン プレミアムGX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4695×1695×1990mm
●ホイールベース:2555mm
●車両重量:1810kg
●エンジン:直4 DOHC
●総排気量:1998cc
●最高出力:96kW(130ps)/5600rpm
●最大トルク:178Nm(18.1kgm)/4400rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:レギュラー・86L
●JC08モード合燃費:9.7km/L
●タイヤサイズ:195/80R15
●当時の車両価格(税込):262万800円



