約2000万円の車両価格にオプションの総額は約420万円!
今回、久しぶりに911を味わってみようと試乗したのは、日本仕様が2022年10月に発表された「カレラT」。Tとは「ツーリング」の略で、ラインナップではカレラとカレラSの間に位置する。2024年10月のマイナーチェンジで、トランスミッションは6速MTのみとなった。ファン to ドライブを追求し、軽量ガラスの採用や断熱材の削減などで車両重量もベースのカレラより40kg以上の軽量化が図られている。
911のラインナップの中ではカレラの次に安いとはいえ、車両価格は2004万円(試乗車は2025年モデルだったので1865万円)。しかもエクステリアをドレスアップするスポーツデザインパッケージをはじめ、レザースポーツシートやフロントアクスル リフトシステム(駐車場などへの出入りに便利)、HDマトリクスLEDメインヘッドライト、BOSEサウンドシステムなど、オプションだけで約420万円。素の状態を知りたいところだが、まずはタイトなコクピットに乗り込むことにしよう。
なんと試乗車の911カレラTは、右ハンドルだった! 右ハンドルの911は久しぶりだが、MTであることを考えると運転しやすそうだ。積層ウオールナット材をオープンポア仕上げしたシフトノブがシブい。かつての911のようにステアリングコラム左のキーを捻るのではなく、インパネ右のボタンを押すと、フラット6は目覚める。クラッチペダルの踏力はさほどではなく、シフトのタッチも小気味良い。

右ハンドルでもペダル配置に違和感はない。中央の10.9インチ タッチスクリーンディスプレイはスマートフォンと連携可能。
車幅こそ1850mmあるが、全長は4.5mあまりだし、フェンダーの「太腿」で車両感覚はつかみやすいから、目線こそ低いものの都会の街中でも思ったより運転しやすい。トルクフルなエンジンは1000rpmくらいからフレキシブルだし、そこからアクセルペダルを踏み込んでいけば7400rpmのレッドゾーンまでキレイに吹け上がる。
