マツダのミッドサイズSUVのCX-5と、ひとまわり小さい都会派クロスオーバーSUVのCX-30。今回、同じパワーユニットを搭載した2台を短時間だが乗り比べる機会を得た。その走りには、どんな違いがあるのだろうか。

最新のマツダ車らしい、CX-5の快適な乗り味

続いて、CX-5。こちらも試乗車はトップグレードのL(4WD)。CX-30よりはひとまわり以上大きく、また最新マツダ車らしいCX-5のスタイリングは「ザ・SUV」といった力強さを感じさせる。乗り込めば、一新されたメーターデザインをはじめ大型のセンターディスプレイなど、新世代のマツダ車らしい。それでも、ATセレクターは他社の最新モデルではスイッチ式が流行しているのに、コンベンショナルなレバー式を採用しているのがマツダらしい。もっとも、個人的にはこちらのほうが扱いやすくて好きなのだが。

画像: 新世代のマツダ車らしく刷新されたインテリアは意外とシンプル。センターディスプレイは15.6インチとかなり大きい。

新世代のマツダ車らしく刷新されたインテリアは意外とシンプル。センターディスプレイは15.6インチとかなり大きい。

パワートレーンはCX-30と基本的に同じだが、両車のパワースペックの数値が微妙に違うのは吸排気系の関係らしい。それでもCX-30より(試乗車で)220kgも重いCX-5では、発進加速や走りっぷりは少々劣るのではと思ったが、普通に走っている限りはあまり違いは感じられない。これには、CX-5のほうが最終減速比をローギアードにしている効果もあるようだ。

ただし、乗り味はひとクラス・・・いや、ひと世代アップしている。路面の継ぎ目を乗り越えたときのアタリがきれいに抑えられており、乗り心地はすごくいい。今回は短時間の市街地走行のみだったが、高速道路の長距離ツーリングなどでは、より違いが感じられそうだ。リアシートの居住性やラゲッジルーム容量などの快適性は、サイズのぶんCX-30より高い。

ところで、CX-30の25エアエディション(FF)とCX-5のG(FF)は352万円と同価格。もちろん装備などの違いはあるが、同じ2.5Lなら価格帯は近い。CX-30の購入を検討していたけれど、価格に大きな差がないならCX-5に・・・という人もいるかもしれない。

それでも、適度なサイズに上質なインテリアはCX-30ならではで、2.5Lを搭載して走りっぷりもアップした。それゆえ、この手のクルマを選ぶなら、予算だけでなく使い方や付き合い方まで考えたほうがいい。もっとも、自分が気に入って選んだのなら、どちらを選んでも「外し」はない。まずは自分自身で乗り比べてみては、いかがだろうか。(文:篠原 政明/写真:佐藤 正巳、平野 陽)

CX-30より200kg以上も重いが、走りっぷりは変わらず、むしろ乗り味や乗り心地は一世代アップしているといえる。

マツダ CX-30 25エアエディション 主要諸元

●全長×全幅×全高:4395×1795×1540mm
●ホイールベース:2655mm
●車両重量:1530kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:2488cc
●最高出力:132kW(179ps)/6000rpm
●最大トルク:238Nm(24.3kgm)/3750-4000rpm
●モーター最高出力:4kW(5.4ps)/1000rpm
●モーター最大トルク:60.5Nm(6.2kgm)/100rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・51L
●WLTCモード燃費:14.5km/L
●タイヤサイズ:215/55R18
●車両価格(税込):375万6500円

マツダ CX-5 L 主要諸元

●全長×全幅×全高:4690×1860×1695mm
●ホイールベース:2815mm
●車両重量:1770kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:2488cc
●最高出力:131kW(178ps)/6000-6200rpm
●最大トルク:237Nm(24.2kgm)/3800-4000rpm
●モーター最高出力:4.8kW(6.5ps)/1000rpm
●モーター最大トルク:60.5Nm(6.2kgm)/100rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・58L
●WLTCモード燃費:14.2km/L
●タイヤサイズ:225/55R19
●車両価格(税込):430万6500円

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