都会派のジープ ファンには最適のミッドサイズSUVか

イルミネーテッド 7スロットグリルも特徴的な新型コンパス。夜間走行では、遠目からでも識別できそうだ。
走りの印象としては、全体的にマイルド。アクセルペダルを踏み込んだときのレスポンスや、ステアリングのニュートラル付近の遊びなどが、そう感じさせる。とはいえ、エンジンは中速域では小気味良く回り、またモーターのアシストも相まってキビキビと走る。乗り味はしっかりしており、パドルシフトでマニュアル操作しながら走れば、ちょっとしたワインディングロードも楽しめる。
ニュートラルが少しダルなハンドリングは、ラフロードでの扱いやすさも考慮していると思われる。それでも高速走行での直進安定性などに問題はないし、ACC(アダプティブ クルーズコントロール)や360度ビューカメラ、ドライバー アテンションアラートなどADAS(先進運転支援システム)の出来の良さも確認できた。
新型コンパスの駆動方式はFWDのみだが、走行特性や駆動力配分を最適化する走行モードシステム「セレクテレイン」を標準装備しており、雪道や砂地などにも対応する。今回は舗装路面のみの試乗なので、オートとスポーツを切り替えて走ってみた。スポーツではエンジンレスポンスが良くなるが、オートでも不満ないレベルにある。
ジープ車は欲しいけれど、めったにラフロードなどは走らないし、街中で扱いやすい適度なサイズで、しかも燃費も良く、安全&快適装備が充実したクルマが欲しい・・・なんてゼイタクな悩みをお持ちのジープ ファンなら、まずは新型コンパスを試乗してみてはいかがだろうか。
そうそう、新型コンパスには、大径アルミホイールのスポークや、ロアグリル、ウインドー下部、室内ではハンドルのスポーク部など、さまざまな箇所にジープのアイコン的なイラストが「隠れキャラ」的に配されている。また、コンパスの車名に由来する東西南北を示す「E/W/S/N」の文字もボディの前後左右に入れられている。これらを見つけるのも、オーナーになってからの楽しみのひとつかもしれない。(文と写真:篠原 政明)

伝統的なジープのデザイン要素を受け継ぎながら洗練されたスタイリングに進化。なお、従来型コンパスも当面は併売される。
ジープ コンパス ザ・ファーストエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1910×1670mm
●ホイールベース:2785mm
●車両重量:1650kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1199cc
●最高出力:100kW(136ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:16kW/4264rpm
●モーター最大トルク:51Nm/750−2499rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・55L
●WLTCモード燃費:19.4km/L
●タイヤサイズ:225/55R19
●車両価格(税込):595万円
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