文: 篠原 政明/写真: 原アキラ、ほか
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ジウジアーロの最高傑作の1台といわれた初代をオマージュ
「日本からジャイアントパンダはいなくなったけれど、グランデパンダがやって来た!」なんてフレーズは、きっとどこかのメディアが使うに違いない・・・なんて思わせてくれた、フィアット グランデパンダ。

試乗車の「ラ・プリマ」は1980年代を思わせる幾何学的デザインと未来的な「X」をモチーフにしたアルミホイールを装着。
1980年に誕生した初代パンダは、イタリアを代表する工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロの最高傑作の1台といわれている。直線と平面で構成されたシンプルなスタイルに、インテリアもハンモック風シートや布張りダッシュボードに移動させて使える灰皿など、じつにユニークだった。パワフルではないけれど必要十分な走りっぷりを見せ、日本でも人気を集めた。
だが2代目と3代目のパンダは、コンセプトこそ継承しているがミニMPV的なスタイルとなり、それなりの人気はあったが、往年のパンダ ファンにとっては「なんかな〜?」というクルマでもあった。そして2024年7月11日、フィアット ブランド創立125周年記念日に、グランデパンダは発表された。
ただ「パンダ」ではなく「グランデパンダ」となったのには諸般の事情があるらしいが、いずれにしてもグランデパンダのスタイリングはは初代パンダをオマージュしたものだ。初代は全長約3.4×全幅約1.5×全高約1.4mだったから、サイズ的にはふたまわり以上大きくなっている。それでも誰が見ても「パンダだ!」と思えるのは、フロントウインドーの角度やCピラーのバランス、四角いホイールアーチや左右非対称のフロントマスク、縦型のテールランプなど、初代の特徴を継承しているからだ。
とはいえ、前後のランプやグリルにピクセル風デザインを用いたり、見る角度でFIATロゴから4本ライン(かつてのフィアットが用いたロゴ)へと変わるCピラーの意匠など、新世代のデザイン要素も取り入れている。
