走れば楽しい! 安全&快適装備とも必要十分

シルエットは初代パンダを踏襲している。ドア下には「PANDA」のレタリングをボディに直接プレス加工している。
シートの造りがしっかりしていて、足まわりも引き締められているようで、乗り味はシトロエンの少しフワッとした感じとは違う、フィアットらしい少しカチッとしたもの。ちょっとしたコーナリングを試してみると、思ったよりもノーズがインを捉えたままアクセルペダルを踏み込んでいくと弱アンダーステアできれいにコーナーをクリアする。これなら、「アバルト グランデパンダ」なんて作ったら面白そうだな・・・なんて思ってしまった。
普通に流していればDCTはポンポンとシフトアップしていき、走行状況によってはエンジンが停止してコースティング状態にもなる。ドライブモードやステアリングホイールのパドルシフトなどは装備されていないが、走りに不満はない。エンジンサウンドや乗り味など、いかにも「クルマらしいな」という雰囲気で、グランデパンダに乗っていると何となく楽しくなってくる。
メーターもきわめてシンプルで、中央にはデジタル速度計とトリップコンピュータ、その右にバーグラフでエネルギーフローを示すパワー/チャージ メーター、左は燃料計。さまざまな情報の表示変更などは備わっていないが、走行可能距離や外気温などの情報は表示されている。アクティブセーフティブレーキやレーンキープアシスト、ヒルスタートアシスタンス、ソナーやカメラによる駐車サポートシステムなど、安全・運転支援機能も必要十分なレベルにある。
インポーターのステランティス ジャパンとしては、現在の日本における「フィアット」ブランドは、イコール「500(チンクエチェント)および、その姉?にあたる600(セイチェント)」のイメージが強すぎる。もちろん、MPVの「ドブロ」もラインナップしているけれど、少し弱い。そこに、このグランデパンダを導入することで、フィアットのファンとユーザーの拡大を目指している。
「人生を、上機嫌に。」と謳う、フィアット グランデパンダ。この新世代のベーシックカー、新たなフィアット ファンを集めて日本でも人気を呼びそうだ。(文:篠原 政明/写真:原アキラ、ほか)

ピクセル風テールランプやプレス加工の「FIAT」ロゴ、立体的な「PANDA」ロゴなど、リアビューのディテールも独特。
フィアット グランデパンダ ハイブリッド ラ・プリマ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4010×1765×1630mm
●ホイールベース:2540mm
●車両重量:1270kg
●エンジン:直3 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1199cc
●最高出力:74kW(101ps)/5500rpm
●最大トルク:205Nm(20.9kgm)/1750rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・44L
●WLTCモード燃費:20.8km/L
●タイヤサイズ:205/55R17
●車両価格(税込):409万円〜
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