大注目はやはりSUV。スタイリッシュなクーペも気になる
A3/S3の新型車発表会の席上、アウディジャパンの代表取締役社長である斎藤 徹氏は、2017年の日本市場向けに続けて3種類の新型車を投入することを明らかにした。流麗なスポーツクーペ「A5シリーズ」とミッドサイズのSUV「Q5」がフルモデルチェンジ。さらに新たに小さな高級SUV「Q2」がデビューする。
アウディSUVシリーズの末弟「Q2」は、夏頃デビューか
まっさらニューフェイスの「Q2」からご紹介しよう。数字のとおり「Q3」よりもコンパクトなボディを持つQシリーズの末弟だ。全長4.19m、全幅1.79m、全高1.51mとそれなりにボリューム感のあるディメンションを持つ。
ルックスは大胆不敵なツリ目と大口径グリルを組み合わせた、かなりイカつい仕様だ。ブ厚い顔立ちは、エントリーとはいえまったく控えめ感はない。SUVらしいオシの強さに加え、クローム系パーツを巧みに配して、アウディブランドにふさわしいプレミアム感もまとっている。
一方で搭載されるエンジンは1LのTFSIからと、中身はかなりの節約派。価格も比較的手頃なプライスが期待できるだけに、「エントリーQ」としてより若い層にもアピールしてくれそうだ。日本デビューは夏頃と予想される。
「Q5」はエヴォなプラットフォームで、もっと「スマート」に
「Q5」の新型は、秋頃デビューが予想される。公開されたカットを見る限りややキープコンセプトなルックスが採用されている。だが、「脱いだら」実は中身が凄い。「MLBエヴォプラットフォーム」と呼ばれる新骨格を採用、剛性の高さはしっかり確保しながら大幅に軽量化されたという。
省燃費性能のアップに効いているのが、アウディ自慢の四輪駆動システム「クワトロ」に盛り込まれた「ウルトラテクノロジー」だ。駆動抵抗が少ない2WDモードをより効率的に使いこなすスマートなシステムだが、ダイナミックな走行性能と安全性はまったく損なわれていないとのこと。
新型「A5」で真に贅沢なアウディの世界観を体験してみたい
「A5」のフルモデルチェンジは春頃と予想されている。現行型の良さを生かしながらリファインされたルックスは、さらに洗練されたハイテックな存在感。こんなクールビューティなクーペでしずしず街を流すのはもちろん楽しいだろう。
だがどうせなら、さらに高性能仕様の「S5」の同時デビューも期待したい。「スポーツ!」をストレートに主張する3L V型6気筒ターボは、衝撃的な速さを堪能させてくれるハズだ。A5の2L TFSI(直4ターボ)は最大でも250psだが、S5の心臓は354psに達する。100ps超の差は大きい!
さらにさらに、日本市場導入を期待したいのがカブリオレだ。その華やかかつ気高いルックスは、「もっとも贅沢なアウディ」かもしれない。こちらにもクワトロシステムと3Lターボを搭載する高性能版が設定される。「もっともっとも贅沢なアウディ」かも。