クルマが一挙に大衆化した1970年代〜80年代。高性能車が続々と誕生し、クーペが若者の憧れだった時代を振り返る期間限定の連載の始まり。今回は名車2000GTの後継であることを宣言した「トヨタ3000GT」こと、初代スープラ3.0ターボGTにスポットを当ててみた。
1986年2月にデビューした初代スープラは、国内では2代目セリカXXのフルモデルチェンジであったが、このときから車名を北米仕様と同じスープラと改めた。つまり、北米では4代目スープラということになる。
「トヨタ3000GT」を謳う7M-GTEU型3リッター24バルブDOHCターボを頂点に、1G-GTEU型2リッター24バルブツインターボなど、パワートレーンは一気にグレードアップ。4輪ダブルウイッシュボーンのサスペンションや4輪ベンチレーテッドディスクブレーキの採用など、当時のトヨタの最新鋭技術が詰め込まれたスーパーGTだった。
86年6月には、初のオープントップモデルである「エアロトップ」も追加。さらに87年には3.0GTターボリミテッドに北米仕様と同じワイドボディが採用された。当時、これこそスープラ本来の姿と言われものだった。