絵画館前に往年の名車が集合
晩秋の都内をパレード

20世紀初頭のベーカー エレクトリックは、現在のEVと同じく静かに走る。エンジン始動が不要ということからも女性に人気だったとか。
恒例のトヨタ博物館クラシックカー・フェスティバル。毎年、何かしらのテーマが設けられているが、今年は、「過去を振り返り未来を想う-動力源の遷り変わり-」というもの。当日は、世界初のガソリンで動く内燃機関を積んだクルマと言われる1886年の「ベンツ パテント モトールヴァーゲン(レプリカ)」、排ガスが出なく、静かだったためとくに女性に人気があったと言われる電気自動車、1902年のベイカーエレクトリックが実際に走行を披露した。
また、恒例の絵画館前をスタート&ゴールとするクラシックカーパレードは、トヨタMIRAIを先導車とし、往年の名車が約11キロのコースを走行。銀杏色づく晩秋の都内を散策する人々の注目を浴びていた。

初のガソリンエンジン車「ベンツ パテント モトールヴァーゲン」これはレプリカだが、当時の技術の粋を集めた機能美に溢れるもの。

クラシックカー・フェスティバルの参加者が絵画館前に集合。ドライバーの中にも当時のスタイルにこだわる人も多く、華やかな雰囲気となった。

参加車は、1987年以前ならば、国内外、メーカーを問わず参加できる。スバル360や510ブルーバードなどなど、トヨタ車以外のクルマも目立った。

トヨタクラウンとロータスエランの図。現在のクルマからすれば「クジラ」クラウン小柄な部類に入るが、ロータスエランのコンパクトさが際立つ。

絵画館前で、トヨタ博物館館長などに見送られながらパレードスタート。約100台の往年の名車が、銀座や皇居周辺を走り、道行く人の注目を浴びていた。