トヨペットコロナってどんなクルマ?
コロナは、トヨタの代表的セダンで、その名前はこの初代誕生の1957年から2001年まで続いた歴史あるモデルでもある。
1950年代なかば、日本の乗用車市場で大きな需要を占めていたのはタクシー業界だった。1500ccクラスの中型タクシーはクラウンが抑えていたが、1000cc以下の小型タクシーはニッサンのダットサン110/210型の独壇場だった。
トヨペット コロナは、このダットサンを仮想的として登場したモデルだ。開発を急いだために、クラウン用の足まわり/トヨペットマスターのドア/トヨエース用に開発したS型エンジンなど、すでにあるコンポーネントを集めて作られた。関東自動車工業が開発/製造に関わっている。
急ごしらえのモデルだったが、トヨタの乗用車としては初めて、モノコック構造が採用されたというエポックメイキングな1台でもある。
1959年にマイナーチェンジ、エンジンがP型に進化すると同時に乗車定員は5名となった(それまでは4名)。
この初代トヨペット コロナは、1960年には早くも2代目にフルモデルチェンジを果たした。これは、ライバルだったダットサンが1959年に「ダットサン・ブルーバード」にモデルチェンジ。それに対抗するためだった。ニッサンのブルーバードとは長くライバル関係で、後に「BC戦争」と呼ばれるほど熾烈な販売競争が行われた。
コロナはその後、トヨタの小型セダンとして人気を博した。1978年に登場した6代目で「トヨペット」の名前が廃止され、1983年発売の8代目では前輪駆動になり…と、時代に合わせて変革を行ってきたが、1996年に発売された11代目で「コロナ」の名前は終了。後継車プレミオにその地位を譲った。
1957年(昭和37年)には何があった?
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