じつはアドバンHFタイプDはCR-Xに当時新車装着されていた
どんよりとした天気の中を伊豆に向かってCR-Xを走らせる。
足柄SAでボクから運転を代わったのは、今日の撮影を担当するモーターマガジン誌の神原(カンバラ)サン。なんと、神原サンはモーターマガジン社に入ってすぐ新車でCR-Xを購入したんだとか。しかも、モデル末期にわずか400台の限定で販売された希少なF1スペシャルエディションを! そしてそのとき、標準装着されていたタイヤはアドバンHFタイプDだったのだ。
CR-X&アドバンHFタイプDの新車時代を知っている神原サンに、当時を思い起こしてもらいながら、運転を代わった。
開口一番、『あ、重っ。オレのはパワステ付いてたぞ』と。『F1スペシャルエディションは、確かにパワステ標準装着ですからね。ボクのは初期型だから付いてないですけど…』という会話をしながら、足柄SAを出発。さっきまでは明るかった空が、どんよりとしはじめ、目的地方面は低くて厚い雲が立ち込める。
『CR-Xを運転するなんて、何十年ぶりかなぁ。確か一回車検を取った位で手放したから。今だに運転が楽しいよね、コレ。』
![画像: アドバンHFタイプDとCR-X。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/08/07/1174f7b386184a448c8915db26b9bd5c1f1065ad_xlarge.jpg)
アドバンHFタイプDとCR-X。
復刻版HFタイプDはウエットもグッド
霧雨っぽい状態から、だんだんと本格的に雨が降り出してきた。
『当時のアドバンHFタイプDは、ドライ路面では絶大なグリップだったんでしょうけど、ウエットはダメだったんじゃないですか?』と聞けば、『そういえばそうだったなぁ。だけど、この復刻したアドバンHFタイプDはパツパツして感じがないね。ウェットでも安心できるし、乗り心地も悪くないよ。』と神原サン。
そんな会話をしながら、伊豆縦貫道を抜けて修善寺から達磨山方面に。あたりは完全に霧に包まれ、周りはほとんど見えない。
タイトターンが続く、ちょっと荒れ気味の濡れた路面に、強風のため折れた小枝や葉っぱが散らかる。このタイヤにとっては厳しい条件なハズなんだけど、何の不安もなく走っていける。
![画像: 「雨のYOKOHAMA」らしく、ウエットも得意。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/08/07/1646ccb2801926211a01d380dc4ed84196fb56f0_xlarge.jpg)
「雨のYOKOHAMA」らしく、ウエットも得意。
『当時は、もう少しタックインの傾向が強かったような…。サスペンションはノーマル?』と神原サン。『純正のサスペンションだと、確かにもう少しオシリが出やすいですよね。昔、それでイタイ目にあって社外のアシに換えるときに、リアが粘るような仕様にしちゃったんですよ』
そんなヤリトリをしながら、悪天候の峠を進んでいく。久々に自分のクルマの助手席に座ることになって、当時の貴重なハナシも聞くことができた。雨の山道でもアドバンHFタイプDは安心して走っていける。
![画像: 当時、アドバンHFタイプDを新車装着したCR-Xのオーナーだったカンバラ氏。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2018/08/07/63383996c175a9217a4955b206d24637c6022b23_xlarge.jpg)
当時、アドバンHFタイプDを新車装着したCR-Xのオーナーだったカンバラ氏。