
サイドのアウターミラーに注目! まるでコンセプトカーのような小ぶりなカメラが装着され、風切り音の低減や斜め前方への視界向上も実現している。
バックミラーやサイドミラー(以下、アウターミラー)に代えてカメラとモニターで視界を確保する、いわゆる「ミラーレス車」が国内で認可されたのは2016年のこと。すでにバックミラーのデジタル化は一部実用化されているが、サイドミラーのデジタル化は各国の自動車メーカーがしのぎを削っていた。

実走行イメージ。Aピラーの内側左右に設置した5インチモニターで斜め後方の状況を確認する。今までよりも視線移動距離が大幅に低減されるし、風切り音も減るので疲労も軽減される。
一番乗りの声をあげたのは、やはりレクサス。ホリデーオートは2015年にすでにレクサスがデジタルアウターミラーの開発に着手しており、誌面でもその情報を紹介。当時開発が始まっていた新型LSに採用されると睨んでいたが、残念ながら2017年に発売されたLSには設定はなかった。とはいえ、これは近いうちに絶対に採用されるはずと悶々としていたところ、今回のニュース! やっぱりレクサスだった。

雨天時でも水滴がつきにくいので周囲の状況がはっきりわかる。
記念すべき世界初のデジタルアウターミラーを採用するのは、日本で今年10月下旬に発売される新型レクサスES。その仕組みを簡単に言えば、従来のアウターミラーの位置にデジタルカメラを設置し、左右後方の映像をフロントピラー部左右に設置した5インチモニターに映し出すというもの。天候の影響を受けず、また夜間でも画像処理により適切な明るさを保つ。さらにウインカー操作や後退時などに表示範囲を拡大するほか、任意で表示エリアを広げることも可能になる。斜め後方死角は限りなくゼロに近づく。
百聞は一見にしかず。まずは下の動画で、その凄さをご覧いただきたい。
デジタルアウターミラー
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