欧州のスーパーカーがスゴいのは誰でも知っている。だが日本のメーカーも、日本人のためのスーパーカーを作るべく努力をしてきた。そんな歴史を振りかえる企画、第2弾は、マツダのRX500だ。
(ホリデーオート2018年11月号より)
(ホリデーオート2018年11月号より)
ロータリーエンジンの先進性に加えてウエッジシェイプのボディをまとう。
すでにコスモスポーツでロータリーエンジンを実用化していた東洋工業(現・マツダ)が、1970年の第17回東京モーターショーに出展したのが、このRX500だ。
鋼管スペースフレームによって組み上げられたシャシに、FRPとABS・PCアロイのボディで構成された。ガルウイングドア(正しくはシザーズドアか)も当時は大変なインパクトを与えた。
エンジンは10A型ロータリーで、最高速は200km/h以上とアナウンスされていた。
RX500はコスモスポーツの後継モデルとして企画・開発されたが、残念ながら市販されることはなかった。
なお、このRX500そのものはレストアを施されて、現在は広島市交通科学館に所蔵されている。
(解説:飯嶋洋治)
■マツダRX500主要諸元
●全長×全幅×全高:4330×1720×1065mm ●ホイールベース:2450mm ●重量:850kg ●エンジン型式・種類・排気量:10A・ロータリー・491cc×2 ●最高出力:250ps/7000rpm ●最大トルク:23.5kgm/6000rpm ●トランスミッション:4速MT