ミツビシが、その持てる技術のすべてをつぎ込んだと言っても過言ではないのがアウトランダーPHEV。エンジンで発電してモーターで駆動するシリーズ型、エンジンをモーターがサポートするパラレル型のハイブリッドシステムを状況によって使い分けるほか、65km(カタログ値)はEV走行が可能なクルマだ。(ホリデーオート2019年1月号より)
万能型ハイブリッドとして研ぎ澄まされた性能
充電設備が自宅にあれば、EVとしての性能をフルに生かせるが、そうでなくても高速道路のSAなどで気軽に充電できるし、仮に充電設備がまったくないという状況でも、エンジンで発電した電力を充電に使用することが可能だから、EVとして利用することもできる。
さらに前後2モーターとなっていることが大きなポイント。もちろんAWDとするためにリアにもモーターがあるのだが、前後のモーターと左右のブレーキによるトルク制御を行う「S-AWC」によって、高い走破性とともにスポーティカーのようなコーナリングも楽しめる。
いざという非常電源として使えるのもありがたい。ガソリンを満タンにしておけば、一般家庭の10日分の電力をまかなうことができる。2018年9月の北海道胆振東部地震のとき、地元新聞社がアウトランダーPHEVを電源としてパソコンを使用し、災害報道をしたというエピソードもある。
アウトランダーPHEVの魅力を、パジェロ エボリューションでパリ〜ダカール・ラリー2連覇を達成した増岡浩氏がわかりやすく解説した「シビれる愉しさ アウトランダーPHEVの凄さを増岡浩が答える」はホリデーオート1月号(12月10日発売)に掲載している。ご一読を!(まとめ:飯嶋洋治/写真:森 浩輔)