4月14日(日)までメガウェブのヒストリーガレージでは「WRC ラリーカー 特別展示〜WRCを席巻した日本車」が開催されている。今回特別展示された、日産、スバル、そして三菱の、栄光のラリー車たちを紹介していこう。最後は、三菱 ランサーエボリューションVIだ。

1998年、WRCの頂点に君臨したランサーエボリューションVI

「MITSUBISHI LANCER Evolution VI:三菱 ランサーエボリューションVI」

画像: ランエボは最終的にエボXまで作られるが、WRCにワークス参戦したのは、このエボVIが最後だ、

ランエボは最終的にエボXまで作られるが、WRCにワークス参戦したのは、このエボVIが最後だ、

1962年のマカオGPに三菱500で初参戦した三菱自動車は、その後ラリーを中心にモータースポーツ活動を展開する。

1972年にコルト1000Fでサザンクロスラリー(オーストラリア)に参戦し、1972年にA.コーワンがギャランで同ラリー初優勝を飾り、73年にはランサー1600GSRが1〜4位を独占した。

画像: このカラーリングを模した「トミー・マキネン エディション」という特別仕様車がランエボVIには設定された。

このカラーリングを模した「トミー・マキネン エディション」という特別仕様車がランエボVIには設定された。

WRCでの勝利を目指した三菱は、ギャランで1973年のサファリラリーに初挑戦。74年、J.シンが操るランサー1600GSRはサファリラリーでデビューウインを飾る。76年には1〜3位を独占、篠塚建次郎もデビュー戦で6位に入賞する。

画像: ドライバー前のメーターはシンプルに、ナビゲーター側の計器やスイッチ類は複雑になっていった。

ドライバー前のメーターはシンプルに、ナビゲーター側の計器やスイッチ類は複雑になっていった。

オイルショックなどからラリー活動を停止していた三菱は、1981年からランサーEX2000ターボをベースにしたグループ4仕様でアクロポリスラリーから復帰。

93年にランサーエボリューションを投入すると、名手T.マキネンが96〜99年まで4年連続ドライバーズチャンピオンを獲得、98年にはマニュファクチャラーズとのダブルタイトルを獲得した。

画像: WRC仕様のスペックは公表されていないが、当時のライバルなどと比較して300psと540Nmくらいは発生していたと推測される。

WRC仕様のスペックは公表されていないが、当時のライバルなどと比較して300psと540Nmくらいは発生していたと推測される。

展示車両は90年代のWRCで活躍した、通称「ランエボ」の6代目。2001年の第69回ラリー・オートモービル・モンテカルロの優勝車だ。ドライバーは、もちろんトミ・マキネン。ちなみに、グループAでのワークス参戦は、このエボVIが最後となった。

画像: 現在、ヒストリーガレージの2階では「昭和の外国製スポーツカー」を展示中。こちらも、お見逃しなく!

現在、ヒストリーガレージの2階では「昭和の外国製スポーツカー」を展示中。こちらも、お見逃しなく!

三菱 ランサーエボリューションVI(2001年) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4350×1770×1415mm
●ホイールベース:2510mm
●重量:1260kg
●エンジン:直4 DOHC+ターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:280ps/6500rpm
●最大トルク:38.0kgm/3000rpm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:横置き4WD
※諸元は市販車両のもの

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