2018年12月13日にフルモデルチェンジされたホンダ・インサイト。ハイブリッド専用車だが、メカニズムを主張しない本質的な良いクルマに仕上げられた。そのディテールを紹介していこう。(写真:森 浩輔)
ユーザーの価値観や美意識に訴える、本質的な良いクルマに進化
1999年発売の初代、2009年発売の2代目と同様に、3代目となるインサイトもハイブリッド専用車として登場した。
この20年でホンダのハイブリッドシステムも大きく進化し、新型インサイトは2モーターの「スポーツハイブリッド i-MMD」を採用した。そして新型インサイトの燃費は34.2km/L(JC08モード)、28.4km/L(WLTCモード)を達成した。
エクステリアは、兄貴分で燃料電池車やPHEVもラインアップするクラリティの流れを汲んだデザインとなっている。クーペ風の流麗なスタイリングだが、独立したトランクを持つ4ドアセダンだ。車格的にはシビックとアコードの間に位置する。
シンプルな面と線で構成されたインテリアも上質な雰囲気を持っている。外観から想像されるより室内は広く、安全&快適装備も充実している。
日本でも北米でもライバルはトヨタのプリウスになるだろうが、そのプリウスとは微妙に立ち位置を変えてラグジュアリームードを強調したと言っていいだろう。
インサイト EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4675×1820×1410mm
●ホイールベース:2700mm
●重量:1390kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●排気量:1496cc
●最高出力:109ps・131ps
●最大トルク:134Nm・267Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:横置きFF
●価格(税込み):349万9200円