ボルボグループ春のBEV(電気自動車)
ボルボカーグループの中にあって高性能電動車を開発、販売するのがポールスターである。その記念すべき第一弾となったモデルは、2017年10月に上海で世界初公開されたポールスター1だ。このモデルは高性能プラグインハイブリッド(PHEV)だが、その発表の場でボルボは2019年から5モデルの電気自動車を出すと公表していた。
そのうちポールスターが2台、ボルボが3台だが、その第一弾の電気自動車(BEV)が予告どおりポールスター2として公開された。グループ初の電気自動車である。
ポールスター自らがテスラモデル3と競合すると言うように、同じプレミアムコンパクトEVセグメントに投入するこのBEVはボルボXC40にも採用されているCMAを採用したファストバックで、航続距離は約500kmを目標にする。2つの電気モーターを搭載、バッテリー容量は76kWh、バッテリーパックは27モジュールでフロア下中央に配置された。
電気モーターの出力は300kW(408ps)、トルクは600Nm、4WDシステムを採用し、0→100km/hは5秒未満だと公表されている。さらにポールスターの証となるオーリンズのダンパー、ブレンボのブレーキ、ゴールドカラーのシートベルト&ブレーキキャリパー&バルブキャップなども当然、採用されている。
さらにインフォテインメントにはAndroidのシステムを本格的に採用、Googleマップや
Googleの音声認識システムを採用する。
価格は3万9900ユーロからとなるが最初はローンチエディションモデルから販売され、価格は5万9900ユーロとなる。生産はポールスターが新設した中国の工場で右ハンドルと左ハンドルが生産され、そこから全世界にデリバリーされる。最初は中国、アメリカ、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、イギリスなどで、日本へは21年ごろ導入予定だ。
まずはボルボカーグループとして第一弾のBEVが公開されたわけだが、この後もポールスター、ボルボともに第二弾、第三弾のBEVがデビューに備えている。どこよりも早く本格的な電動化に動き出しているボルボは、今後もこの流れを加速させることだろう。