いよいよ「令和」の時代が始まったが、「平成」の時代に誕生した記憶にとどめておきたいスポーツカーたちを、図鑑風に紹介しておこう。今回は、ハイブリッド・コンパクトスポーツのCRーZだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

スポーツ/エコ/使いやすさと3拍子揃ったハイブリッド・コンパクトスポーツ

「ホンダ CRーZ(ZF1型:2010年2月発売)」

画像: '80年代のコンパクトスポーツ、CR-Xをインスパイアしたスタイリング。リアビューもCR-Xを彷彿とさせる。

'80年代のコンパクトスポーツ、CR-Xをインスパイアしたスタイリング。リアビューもCR-Xを彷彿とさせる。

CR-Zは、既存の価値観にとらわれず、新しいコンパクトカーを作るという志のもと、動力源にハイブリッドシステムを搭載し、省燃費のためボディの空力性能を2代目インサイトと同等レベルまで高めた、新世代のコンパクトスポーツだ。

画像: メーターのデザインも近未来的で独特。スポーツ走行にも適した6速MTを専用設計し、世界初搭載して話題となった。CVTにはパドルシフトが標準装備される。

メーターのデザインも近未来的で独特。スポーツ走行にも適した6速MTを専用設計し、世界初搭載して話題となった。CVTにはパドルシフトが標準装備される。

パワーユニットは低回転時に2つの吸気バルブの片方を休止する1バルブ休止VTEC機構を採用した1.5L i-VTECエンジンと軽量かつ小型なハイブリッドシステム「IMA」で構成され、トランスミッションはCVTとハイブリッドカーでは世界初となる6速MTを用意。スポーツと名乗るにふさわしい軽快な走りと、JC08モードで6速MT車が20.6km/L、CVT車は22.8km/Lの低燃費性能を両立させている。

画像: 1バルブ休止VTEC機構を持つ1.5LエンジンとIMAの組み合わせで、2L並みの加速性能と圧倒的な低速トルクを実現した。

1バルブ休止VTEC機構を持つ1.5LエンジンとIMAの組み合わせで、2L並みの加速性能と圧倒的な低速トルクを実現した。

さらに、ドライブbyワイヤ、モーターアシスト、CVTの変速制御、ロックtoロック2.48回転の電動パワステなどを統合的に制御して、NORMAL/SPORT/ECONの3つの走行モードを任意に選べる「3ドライブモードシステム」も採用した。

一方、荷室スペースは通常時で荷室長770mm×荷室幅990mm、容量は214Lを確保。さらに床下に19Lのアンダーボックスを備え、後席シートバックを倒して2シーターと割り切ればゴルフバッグ2つを収容できるなど、実用性も考慮した作りとなっている。

画像: 2015年のマイナーチェンジでLEDヘッドライトを採用。リアトレッドを10mm拡大し、ブレーキディスクも15インチにサイズアップした。

2015年のマイナーチェンジでLEDヘッドライトを採用。リアトレッドを10mm拡大し、ブレーキディスクも15インチにサイズアップした。

CRーZ α(2010年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4080×1740×1395mm
●ホイールベース:2435mm
●重量:1130kg
●エンジン型式・種類:LEA型・直4 SOHC+モーター
●排気量:1496cc
●最高出力:114ps・14ps
●最大トルク:14.8kgm・8.0kgm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:195/55R16
●価格:249万8000円

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