平成スポーツカー図鑑も佳境に入り、いよいよ現行型が登場することになった。今回は、スバルと共同開発したFRスポーツの86だ。(ホリデーオート2019年4月号より)

軽量、低重心で若者たちに走る楽しみを提供するFRスポーツ

「トヨタ 86(ZN6型:2012年4月発売)」

画像: 「86」の車名は、80年代の名車AE86レビン/トレノから付けられたのは、クルマ好きなら誰でも知っている話だ。

「86」の車名は、80年代の名車AE86レビン/トレノから付けられたのは、クルマ好きなら誰でも知っている話だ。

軽量、低重心で、若者たちに走る楽しみを提供するFRスポーツとして、スバルとの共同開発により2012年に誕生したのが、トヨタ 86だ。

画像: 写真のGRは専用のエアロパーツやタイヤ&ホイールを装備し、よりスポーティ感を強調したスタイルを実現している。

写真のGRは専用のエアロパーツやタイヤ&ホイールを装備し、よりスポーティ感を強調したスタイルを実現している。

エンジンはスバルの水平対向4気筒をベースに、トヨタのD-4S(筒内直接噴射+ポート噴射)を組み合わせたFA20型を搭載する。

最新型では207ps/212Nm(6速MT)を発生し、自然吸気ながらリッター100psを超えるパフォーマンスを発揮する。

画像: 2016年7月のマイナーチェンジでエンジンの吸排気系の改良を実施。より幅広い回転域での最大トルク発生を実現した。

2016年7月のマイナーチェンジでエンジンの吸排気系の改良を実施。より幅広い回転域での最大トルク発生を実現した。

トランスミッションは小気味良くシフトチェンジができるショートストロークにこだわった6速MTのほか、パドルシフト付き6速ATも設定する。

画像: GRとGRスポーツは専用の小径本革巻き3本スポークステアリングのほか、ホワイトフェイスのタコメーターなどを装備する。

GRとGRスポーツは専用の小径本革巻き3本スポークステアリングのほか、ホワイトフェイスのタコメーターなどを装備する。

最新型はドライバーの感覚ひとつで思いのままに取り回せる“手の内感”や、操る楽しさを体感できる『直感ハンドリングFR』をコンセプトに開発された。

従来のダウンフォースを重視するエアロダイナミクスを一歩進め、空気の流れを利用して上下左右からクルマを挟み込む発想「エアロハンドリング」を採用しており、高速走行時により安定した操縦安定性に寄与する。

画像: GRはスポーティな走りに対応する専用のレカロ製フロントシート(アルカンターラ表皮)が標準装備となる。

GRはスポーティな走りに対応する専用のレカロ製フロントシート(アルカンターラ表皮)が標準装備となる。

GRカンパニーが手掛ける派生モデルでは、100台限定が即完売となった“86 GRMN”のほか、カタログモデルとなる“86 GR”や“86 GRスポーツ”なども展開し、進化を続けている。

画像: 外板色に特別設定色ブリティッシュグリーンを採用したほか、専用装備をおごる特別仕様車「GT ブリティッシュグリーンリミテッド」を2019年2月12日~5月31日まで期間限定発売。

外板色に特別設定色ブリティッシュグリーンを採用したほか、専用装備をおごる特別仕様車「GT ブリティッシュグリーンリミテッド」を2019年2月12日~5月31日まで期間限定発売。

86 GR(現行型)主要諸元

●全長×全幅×全高:4290×1790×1320mm
●ホイールベース:2570mm
●重量:1240kg
●エンジン型式・種類:FA20型・水平対向4 DOHC
●排気量:1998cc
●最高出力:207ps/7000rpm
●最大トルク:212Nm/6400-6800rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:前215/45R17、後235/45R17
●価格:496万8000円

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