平成スポーツカー図鑑も佳境に入り、いよいよ現行型が登場することになった。今回は、復活したホンダのフラッグシップスポーツ、NSXだ。(ホリデーオート2019年4月号より)

ホンダのフラッグシップスポーツは最新技術がテンコ盛りのハイブリッドモデル

「ホンダ NSX(NC1型:2017年2月発売)」

画像: その近未来的なスタイリングは、21世紀のスーパーカーにふさわしいものだ。

その近未来的なスタイリングは、21世紀のスーパーカーにふさわしいものだ。

初代のNSXが生産終了したのは2006年。その後継モデルとして開発されていたHSV-010はレーシングモデルとしてスーパーGTに参戦したが、市販には至らなかった。

2012年のデトロイトモーターショーでNSXコンセプトが発表されたが、2017年2月の市販開始(発表は16年8月)までは5年の年月を要した。

画像: V6ツインターボエンジンと3基のモーターによるシステム最高出力は581ps、システム最大トルクは646Nmを発生。

V6ツインターボエンジンと3基のモーターによるシステム最高出力は581ps、システム最大トルクは646Nmを発生。

2代目NSXはミッドシップにレイアウトした3.5LのV6ツインターボエンジンと高効率モーター、9速DCT、さらにトルクベクタリングを可能とするフロントの左右独立モーターを組み合わせた3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド SH-AWD」を採用。

また、シーンに合わせて4つのモードから最適な車両特性を選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」を採用し、日常からサーキット走行まで、より幅広いシーンで楽しめるスーパースポーツを目指している。

画像: 室内はスポーティなのはもちろん、2370万円という高額も納得の高級感も合わせ持つ。ミッションは2ペダルの9速DCTのみ。

室内はスポーティなのはもちろん、2370万円という高額も納得の高級感も合わせ持つ。ミッションは2ペダルの9速DCTのみ。

その走りは加速性能、旋回性能とも初代NSXとは異次元のもので、その限界を試すことはサーキットでなければおそらく無理だろう。

画像: 2シーターなのは初代と同様。室内空間はタイトなものの、ヘルメット装着も可能なスペースを確保している。

2シーターなのは初代と同様。室内空間はタイトなものの、ヘルメット装着も可能なスペースを確保している。

2018年10月にはシャシ剛性を高めたほか、アクティブダンパーシステム、VSA、EPSの各制御やスポーツハイブリッド SH-AWD の駆動配分制御を熟成した改良モデルを発表している。

画像: 初代のNSX同様にパワートレーンをミッドシップにレイアウト。前後重量配分は42:58で、低重心化も行う。

初代のNSX同様にパワートレーンをミッドシップにレイアウト。前後重量配分は42:58で、低重心化も行う。

NSX(現行型)主要諸元

●全長×全幅×全高:4490×1940×1215mm
●ホイールベース:2630mm
●重量:1800kg
●エンジン型式・種類:JNC型・V6 DOHCターボ+3モーター
●排気量:3492cc
●最高出力:427kW[581ps](システム最高出力)
●最大トルク:646Nm[65.9kgm](システム最大トルク)
●トランスミッション:9速DCT
●タイヤサイズ:前245/35ZR19、後305/30ZR20
●価格:2370万円

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