2019年7月11日、ベントレーはEV(電気自動車)のコンセプトカー「Bentley EXP 100 GT」を公開した。

「Bentley EXP 100 GT」は、ベントレーが示す約15年後のラグジュアリーカー

2019年7月10日に創立100周年を迎えたイギリスのラグジュアリースポーツカーメーカーであるベントレーは、これを記念するモデル「Bentley EXP 100 GT」を公開した。

と言ってもこれは市販モデルではなく、ベントレーが考える未来のラグジュアリーカーであり、新たなグランドツアラーの提案、つまりコンセプトカーなのだ。未来と言ってしまうとあやふやだが、具体的にはおよそ15年後となる2035年におけるモビリティの姿を体現している。

EV(電気自動車)であることはもちろんのこと、自動運転機能やAI(人工知能)も搭載して渋滞のストレスから解放してくれる。さらに、スポーツカーメーカーらしく手動運転にも対応し、ひとたび山道をゆけばワクワクするようなエモーショナルさも発揮してくれるという。

画像: Bentley EXP 100 GTは約15年後、2035年のベントレーモデルを体現している。

Bentley EXP 100 GTは約15年後、2035年のベントレーモデルを体現している。

プラットフォームは完全電動化のためにゼロから設計され、アルミとカーボンファイバーを組み合わせて構成されたボディは全長5.8m×全幅2.4mと信じられないほど大きい。それでいて車両重量は1900kgに抑えられているというから、かなりの軽量化が図られている。

その巨体を引っ張るパワートレーンは、最大トルク1500Nmを発生する4基のモーター。次世代型のトルクベクタリング機能により、最大限の加速性能と効率的なコーナリング性能を実現。0→100km/h加速は2.5秒以下、最高速は300km/h、それでいて航続可能距離は700kmにもなる。

そのエクステリアデザインは、未来志向ばかりが目立つかもしれないが、実はレジェンドモデルたちの面影をも感じられるものとなっている。たとえばR-Type Continentalを彷彿とさせるリアハッチ、Bentley Blowerの丸目ヘッドライトなど、かつての人気モデルの雰囲気が伝わってくるのだ。

画像: Bentley EXP 100 GTのドアは跳ね上げ式で、開口部を大きく乗り降りもしやすくしているという。

Bentley EXP 100 GTのドアは跳ね上げ式で、開口部を大きく乗り降りもしやすくしているという。

「Bentleyパーソナルアシスタント」という名のAIも革新技術のひとつ。乗員や音、匂いなどの車外の環境などに合わせてクルマの設定を調整してくれる機能を持つ。調整項目のひとつがガラスルーフで、選択したモードや状況によってガラスの透明度を変化させて、開放感の演出やプライバシー保護などを調整してくれるのだという。

このほかにも、5千年前の「リバーウッド(倒木)」や、もみ殻をベースにしたボディカラー、ワイン醸造過程で生まれたレザー調生地などサステナビリティを意識した革新的技術もてんこ盛りされるなど、Bentley EXP 100 GTは未来志向の特徴を数え切れないほど多く搭載している。

このまま発売されることはないと思われるが、今後のベントレーモデルを示唆するデザインは感じられる。CASEの時代はこういうクルマが走り回ることになるのだろう。

画像: Bentley EXP 100 GTのシート。このモデルは3シーターの設定のようだ。

Bentley EXP 100 GTのシート。このモデルは3シーターの設定のようだ。

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