Nシリーズの安全性の高さとホンダセンシングを体感!
軽自動車といえども、安全まで軽くてはよろしくない。日本の新車販売において、いまや4割を占めるまでになった現状を考えればなおのこと。そこでホンダでは、現在の規制よりも厳しい独自基準を設けて安全性を高める努力をしている。
N-BOXとインサイトの衝突実験
![画像: N-BOXと約1.5倍の質量があるインサイトを相対速度100km/hで衝突させる実験の様子。この実験が行われた屋内型全方位衝突実験施設は15度刻みで7つの方向からの衝突を再現できる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/07/12/011033830afd922047774cbdb4d7ee4e5a1f1c69_large.jpg#lz:xlarge)
N-BOXと約1.5倍の質量があるインサイトを相対速度100km/hで衝突させる実験の様子。この実験が行われた屋内型全方位衝突実験施設は15度刻みで7つの方向からの衝突を再現できる。
そのひとつがコンパティビリティ対応ボディだ。今回、ホンダが誇る屋内型全方位衝突実験施設で衝突テストを見学した。N-BOXを重量差が約1.5倍もあるインサイトとオフセット衝突させても、効果的に衝突エネルギーを分散させて自己保護性を高める構造を採用しているおかげで、写真のとおりフロントは大破してもドアは前後とも開放でき、乗員の生存スペースは十分に確保されていることが確認できた。
ホンダは軽自動車で初めてJNCAPの衝突安全性能評価で5つ星を達成しているのも、こうした努力の表れに違いない。
![画像1: 当然だが、N-BOXのフロント部分は大破している。しかし、フロントドアは開放でき乗員の生存スペースも確保されていた。スライドドアに至っては衝突前と変わらず、スムーズに開閉ができた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/07/12/e4ba2a605dda7587cdd2037f7b53711b8cfbb9f3_large.jpg#lz:xlarge)
当然だが、N-BOXのフロント部分は大破している。しかし、フロントドアは開放でき乗員の生存スペースも確保されていた。スライドドアに至っては衝突前と変わらず、スムーズに開閉ができた。
![画像2: 当然だが、N-BOXのフロント部分は大破している。しかし、フロントドアは開放でき乗員の生存スペースも確保されていた。スライドドアに至っては衝突前と変わらず、スムーズに開閉ができた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/07/12/6a2f1619e8eca5dc59aa433e375a6443250c890c_large.jpg#lz:xlarge)
当然だが、N-BOXのフロント部分は大破している。しかし、フロントドアは開放でき乗員の生存スペースも確保されていた。スライドドアに至っては衝突前と変わらず、スムーズに開閉ができた。
N-BOXから全車で標準装備化したホンダセンシングは、ACC(アダプティブ クルーズコントロール)はもちろんのこと、ヘッドライトをデフォルトでオートとするなど、さらに進化している。最近は各社も力を入れているが、いくつもの「初」を達成してきたホンダは、さらに一歩リードといえそうだ。
![画像: N-BOXの後方誤発進抑制機能は、アクセルとブレーキの踏み間違いを感知するとエンジンの出力を抑制してクルマの暴走を防ぐ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/07/12/01fe8fa99c54dce2af3fbff877d7c33217912770_large.jpg#lz:xlarge)
N-BOXの後方誤発進抑制機能は、アクセルとブレーキの踏み間違いを感知するとエンジンの出力を抑制してクルマの暴走を防ぐ。
今回は障害物を検知すると、アクセル全開でも加速しなくなる後方誤発進抑制機能の効果も確認できた。
ちなみにN-BOX購入理由の調査では、2015年には予防および衝突安全性能がいずれも20%に満たなかったところ、2018年にはともに30ポイント以上高まり50%前後にアップしている。こうしたユーザーのニーズにもしっかり応えることができているわけだ。
![画像: さまざまな体格、性別に対応したダミーを使用してデータを収集している。さらにホンダではダミーの自社開発も進めており、右のダミーは社外から購入した3歳児の体格で、センサー込みで1体1400万円(!)もする。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/07/12/bfbed6825d0875ae63844a21443b6fcb09c99b95_large.jpg#lz:xlarge)
さまざまな体格、性別に対応したダミーを使用してデータを収集している。さらにホンダではダミーの自社開発も進めており、右のダミーは社外から購入した3歳児の体格で、センサー込みで1体1400万円(!)もする。
安全・安心の向上と事故ゼロ社会の実現に向けて、ホンダの努力はこれからも続いていく。(文:岡本幸一郎)※7月17日15時40分に原稿内容を一部修正しました。