映画「007」の次回作にも登場が決定!
コードネーム AM-RB 003と呼ばれていたアストンマーティンの最新ミッドエンジン ハイパースポーツカー。その正式名称が「Valhalla(ヴァルハラ)」に決定したことは、以前に当サイトでも紹介した。そのヴァルハラの実車が、早くも日本にやって来た! まずはアンヴェール風景の動画を、どうぞ!
アストンマーティン ヴァルハラ(ASTON MARTIN VALHALLA)発表会
youtu.beヴァルハラは、レッドブル アドバンスド テクノロジーとの共同開発で製作されており、先に発表されたヴァルキリー、ヴァルキリー AMRプロ(サーキット専用モデル)に次ぐ、3番目のミッドエンジン・ハイパーカーだ。
ヴァルハラはヴァルキリーの影響を受けてはいるが、この2台はまったく別のクルマだ。
ヴァルキリーとの最大の違いはコクピットの大きさで、公道を走行するために利便性や快適性を追求している。ヴァルキリーはドアがなくサイドウインドー部がガルウイング風に開くだけだったが、ヴァルハラでは前ヒンジのLMP1風のドアを採用して乗降性を高めている。
ステアリングコラムにはディスプレイも備え、インフォテインメントシステムにはスマートフォンを利用する。
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シザーズドア風に大きく開くので、乗降性は悪くなさそうだ。
パワーユニットには革新的なV6ターボ+モーターのハイブリッドシステムが搭載され、1000bhpの最高出力が目標値。これにF1テクノロジーからフィードバックされた8速DCTを組み合わせる。
また、ヴァルカンにも採用されている「ネクセル シーリング オイルシステム」も採用され、90秒以内にオイルカートリッジを交換することが可能だ。
さらに、次世代航空機に採用されているモーフィング・テクノロジー(翼全体を滑らかに変形させながら飛行する技術)を応用したフレックス・フォイルという技術も採用し、これにより空力付加物の角度を変えたりせずにダウンフォースを変化させることができるという。
今回お披露目されたモデルはエンジンレスのデモカーだが、内外装はほぼ市販モデルと変わらないようだ。
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ステアリングコラム内には横長のディスプレイも備わる。居住性は思ったより良さそうだ。
ところで、アストンマーティンといえば「ボンドカー」。このヴァルハラも、現在制作中の映画「007 BOND 25(仮題)」にDB5やヴァンテージとともに登場することが決定している。今回お披露目されたクルマそのものが、すでにプロモーションなどで使われているらしい。
世界限定500台で生産される、アストンマーティン ヴァルハラ。既に500台のオーナーは決まっており、日本にも十数台が導入される予定だ。
気になる価格だが、日本では約1億5000万円くらい。ヴァルキリーは本国で200万〜250万ポンド(約2億7000万〜3億3750万円)だったから、それに比べれば安いけれど、価格もハイパーなことは間違いない。デリバリー開始は2021年後半を予定している。
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後方視界は皆無に近いが、前フェンダー後ろのダクト内にカメラが備わり、コクピットのモニターで確認できる。