2019年9月4日、ホンダの欧州サイトで「ホンダe(Honda e)」の量産モデルをフランクフルトモーターショーで公開することを公表。またパワートレーンの最高出力や航続可能距離なども発表した。(タイトル画像はホンダ eのプロトタイプ)

日本メーカーによる「EVバトル」が始まる

2019年5月、すでに欧州での予約受付がはじまっているホンダ eは、初代シビックを彷彿とさせるノスタルジックな5ドアハッチバックデザインに、フィットクラスのコンパクトなボディサイズを持つ。またサイドミラーをカメラ化したデジタルアウターミラーや、コクピットに並んだ5つのディスプレイなどを採用し、懐古的なデザインと先進技術の組み合わせている。

ホンダeの元となったコンセプト「Urban EV Concept」が2017年に公開されて以来、何度かバージョンアップされたモデルを見てきたが、これらはあくまでプロトタイプ。そして今回、その量産バージョンが2019年9月12日に開幕するフランクフルト国際モーターショー(IAA)で発表されるという。

画像: ホンダeのパワートレーン。バッテリーはフロア下に配置され、モーターは車両後部に搭載される。

ホンダeのパワートレーン。バッテリーはフロア下に配置され、モーターは車両後部に搭載される。

この発表を前に、パワートレーンやバッテリーなどの一部スペックが公開された。採用されるモーターはグレードによってふたつ、136ps仕様と154ps仕様が用意され、どちらも最大トルクは315Nmとなるようだ。

35.5kWhの容量を持つバッテリーをフロア下に搭載して航続可能距離は220km、約30分の急速充電によっておよそ80%を充電できる。0→100km/h加速は8秒で、重量物の適正配置によって前後重量配分は50:50、また車両後部にモーターを搭載して後輪を駆動するなど応答性の高いスポーティさもあわせ持つという。

このほかにも、「OK Honda」という音声コマンドによって起動する人工知能(AI)機能「Honda Personal Assistant(ホンダパーソナルアシスタント)」を搭載し、さまざまなオンラインサービスへのアクセスも可能となる。またスマホアプリ「My Honda+」によって車両状態をレポートしたり、セキュリティ/監視などの機能のほか、バッテリー充電制御とレンジモニターなどのEV用機能もホンダeのために追加されるという。

2019年内に欧州で発売されて2020年春からデリバリーを開始、日本では2020年内に発売されるのではないかと言われている。

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