DBXのパワーユニットは、4.0LのV8ツインターボ!
イギリスを代表する高級スポーツカーメーカーのアストンマーティン。今までは、ラゴンダやラピードのような4ドアモデルもラインアップしているが、基本的にはスーパースポーツカーしか生産してこなかった。そんなアストンマーティンも、ついに世界中のSUVブームに感化されたのか、初のSUV「DBX」を開発しているというのは、既に周知の事実だ。
アストンマーティンからのニュースリリースも含めて、さまざまなテスト風景などの情報が今までも公開されてきた。そしてどうやら、そのテストプログラムも最終段階を迎えているという。実際のテスト走行は、イギリスのシルバーストーンやドイツのニュルブルクリンクを拠点としてサーキットでのハイパフォーマンス評価が行われ、それ以外にも世界各地で実施されている。
ニュルブルクリンクの耐久テストでは、アストンマーティンの現行ラインアップ中もっともスポーツ性が高く、レース車両のベースともなっているヴァンテージと同等のコーナリングスピードを記録し、ブレーキ性能ではスーパーGTカーのDBS スーパーレッジェーラさえも上回っているという。DBXはニュルブルクリンク北コースで8分を切るという驚異的なラップタイムを何度も記録している。
DBXに搭載されるパワーユニットは、4.0LのV8ツインターボだ。このエンジンは、ヴァンテージやDB11にも搭載されているもので、提携関係にあるメルセデス・ベンツから供給されたAMG GT用のものを独自にチューンしている。最高出力は550ps、最大トルクは700Nmと、ヴァンテージの510ps/685Nmよりもパワーアップされている。DBXの最高速度は180mph(約290km/h)を上回るが、最終的な走行性能はあらためて発表される。
今回、同時に発表された動画ではエンジンサウンドを聴くことができる。そのエキゾーストシステムは、中高音を高めながら深みのある低音に焦点を当てて、スポーティな走行時に胸のすくようなサウンドを奏でるようチューニングされているという。そのサウンドをお聴きいただこう。
前述のように、DBXのワールドプレミアは2019年12月の予定。日本市場を重要視しているアストンマーティンのことだから、日本デビューも2020年の早い時期には期待できるだろう。