2019年10月8日、アストンマーティン・ラゴンダはDBZ Centenary Collection(DBZ センテナリーコレクション)を発表した。

どちらもDB4 GTザガートをオマージュしたハンドクラフト

アメリカ有数の別荘地として知られるロードアイランド州ニューポートで、アストンマーティンは「DBZセンテナリーコレクション(DBZ Centenary Collection)」を発表した。その車両価格はなんと600万ポンド。近年スーパーカーの価格が高騰しているとはいえ、日本円に換算して約7億8500万円という価格は頭抜けている印象だ。

これはイタリアンカロッツェリア「ザガート」設立100周年を記念したプロジェクトで、販売されるのは、DBS GTザガートとDB4 GTザガート コンティニュエーション(Zagato Continuation)の2台をセットにしたペアモデルということになる。

この2モデルは、1960年代のモータースポーツの舞台でフェラーリに対抗するため、アストンマーティンがザガートとともに製作したDB4 GTザガートをオマージュしている。とくにDB4 GTザガート コンティニュエーションはボディパネルの仕上げや塗料まで、姿形もそのままに再現されている。ボンネットの下には約395psを発生する4.7L直6エンジンを収め、4速MTが組み合わされるという。

画像: ルーフは1枚のカーボンパネルで構成されてリアガラスはない。後方視界はカメラによって確保されるようだ。

ルーフは1枚のカーボンパネルで構成されてリアガラスはない。後方視界はカメラによって確保されるようだ。

もう一方のDBS GTザガートは、アストンマーティン史上もっともハイパフォーマンスなモデルとも言われるDBS スーパーレッジェーラをベースとして、さらなるチューニングの施された5.2L V12ツインターボエンジンを搭載する。最高出力はベースの約735psから約770psにまで高められている。

ボディは伝統的なファストバックスタイルで、グロス仕上げのカーボン製ルーフや、状況に応じて開閉するアクティブフロントグリルなどを採用する。そのほかにも、サテンブラック&ゴールドで構成されたホイールや専用エンブレムなど、細部へのこだわりも表現されている。

この2モデルがDBZセンテナリーコレクションとして、ヘリテージモデルを専門に手掛けるアストンマーティンワークスによって手作業で19ペア製造され、600万ポンドで販売される。そのデリバリーは、2019年末から始まる予定だという。

今回の発表について、ザガートのアンドレア・ザガートCEOは、「アストンマーティンのエレガントで上品かつ純粋なスタイルは、私たちの合理的なデザイン言語と完全に調和しています。ザガートの100周年記念モデルは、過去と未来の架け橋となるものであり、コレクタブルアイテムの革新的なアプローチに対する共通のビジョンによってさらに強化され、2台をペアにすることで、エクスクルーシブな世界のまったく新しい基準を構築することを目指しました」とコメントしている。

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