その後のハチロク人気につながる活躍をインターTECで見せる!
![画像: エンジンは見慣れた4A-GEUだが、カムプロファイルの変更やECUのチューニングで175PS程度までアップしていた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/10/17/d906183c8b1f6faf21cc173af9562f21de794edd_xlarge.jpg)
エンジンは見慣れた4A-GEUだが、カムプロファイルの変更やECUのチューニングで175PS程度までアップしていた。
エンジンは4A-GEUで、1.6Lの16バルブDOHC。ノーマルではグロス値で、最高出力130ps/6600rpm、最大トルク15.2kgm/5200rpmという性能を発生していた。これにグループA用として公認されたカムシャフトやピストン、ECUなどを変更することにより、175ps/9200rpmまで出力アップされている。
サスペンションはグループA規定なのでフロント/ストラット、リア/5リンクリジッドのノーマル形式を使用しなければならない。それをスプリングとショックアブソーバーで固めるカタチとなる。ひとつ問題となったのはリアサスペンションだった。レースのために大きく車高を下げると車軸が横にずれてしまう。グループAではピボット位置の変更ができないので対応が難しい。
![画像: インターTECでの優勝は鈴木/土屋組だったが、シリーズでは星野薫/高木政己組のトランピオ レビンがクラスタイトルをものにしている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/10/17/4a6f0eecb1e48163da6842606ffa262685849516_xlarge.jpg)
インターTECでの優勝は鈴木/土屋組だったが、シリーズでは星野薫/高木政己組のトランピオ レビンがクラスタイトルをものにしている。
ただ、1600ccクラスではホイールが8インチとナローなサイズに規制され、接地面を稼ぐために、タイヤ大径化する方向を採った。結果として、車高をあまり下げられなかったため対応できたという面もある。大径タイヤの採用に伴ってデフのファイナルギアレシオは4.3、もしくは5.125と低められた。
AE86は1.6L以下のディビジョン1という一番排気量の小さいクラスに属する。プライベーターが出やすいクラスともいえ、1985年のインターTECには出走38台中9台という最大エントリーとなった。ここで速さを見せたのが、鈴木恵一/土屋圭市の「ケイイチコンビ」が乗るアドバンカローラだ。
![画像: インターTECではアドバン カローラの鈴木恵一/土屋圭市組が上位クラスを追いかけ回して6位に入賞した。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2019/10/17/95d44f63c007be15a2b7af6bb956000062596bb7_xlarge.jpg)
インターTECではアドバン カローラの鈴木恵一/土屋圭市組が上位クラスを追いかけ回して6位に入賞した。
土屋エンジニアリングが手がけたこのマシンは速さこそあったが、それまでの全日本ツーリングカー選手権でそれまでの4戦でリタイアを喫していた。この日は予選15位からのスタートだったが、終始上位クラスを凌ぐ速さで周回を重ね、大排気量の上位クラスを喰って総合6位に入賞。ベテラン鈴木恵一の活躍はもちろん、その後のドリキン土屋圭市の快進撃の土台になったとも言えるだろう。