最高出力306ps、0→100km/ h加速5.2秒
MINIジョン・クーパー・ワークス GPは、いわば日常での走りにも対応可能な、公道も走れるレーシングカーとでもいうべきスポーツモデルで、先代モデルと同様リアシートを装備せず、フロントシートの後ろにはボディ剛性増強のためのクロスバーが加えられている。
搭載される2L 4気筒ターボエンジンは、MINI ジョン・クーパー・ワークスのものをベースに改良を加え、サーキット走行において最高のパフォーマンを発揮するようにチューニングされた最新のMINIツインパワーターボユニット。クランクシャフトやベアリング、ピストン、コネクティングロッド、バイブレーションダンパー、オイル供給やクーリングシステム、エギゾーストシステムを最適化することにより、最高出力306ps/最大トルク450Nmを実現。0→100km/h加速はわずか5.2秒、最高速度は265㎞/hに到達する。
トランスミッションは8速スポーツATで、トルセンLSD(機械式リミテッドスリップディファレンシャル)と組み合わされる。また、エンジンマウント、フロントアクスルからリアアクスルに至るサスペンションシステムを再設計し、スポーツブレーキシステムも採用。サスペンションの再設計により、車高は10mm下げられている。
ボディカラーは、専用に開発された「レーシンググレー メタリック」を採用。見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットへと移り変わることで、力強さと深みを生み出している。また、ボンネットのエアスクープや「GP」のロゴがあしらわれたラジエターグリルなど、「ジョン・クーパー・ワークス GP」の特別な装備がスポーティな印象を強調する。
サイドに装備されたホイールアーチカバーにはハンドメイドで成型されたカーボンファイバーを使用、あえて繊維の編み込みが見えるデザインとしている。さらに、空力性能を飛躍的に高める大型リアスポイラー、クラシカルなステンレススチール製ダブルテールパイプが、ジョン・クーパー・ワークス GPのDNAを体現する。
モータースポーツの技術がふんだんに盛り込まれたMINIジョン・クーパー・ワークス GPは、ニュルブルクリンク北コースで先代モデルよりも約30秒も速い8分以下のタイムを記録。「MINI史上最強のモデル」であり「公道を走行することができる英国ブランド車として最速のモデル」と言われる。
生産台数はわずか3000台で、日本には240台が割り当てられる。その車両価格は576万円(税込)と発表されたが、またもや大きな話題となりそうだ。ちなみに日本仕様は右ハンドルのみ。
MINI ジョンクーパーワークス GP 主要諸元
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1998cc
●最高出力:306ps/5000-6250rpm
●最大トルク:450Nm/1750rpm
●駆動方式:FF
●トランスミッション:8速AT
●サスペンション:前ストラット後マルチリンク
●タイヤ:225/35R18
●最高速:265㎞/h
●0→100km/h加速:5.2秒
※欧州参考値/日本仕様は右ハンドル