RAV4のPHVは、大容量化した新型駆動用バッテリーとモーターを搭載
現在のトヨタRAV4は5代目を数える。コンパクトな都会派SUVとして爆発的な人気を博した初代から3代目まで、いずれも国内で販売されていたものの、4代目は登場した2013年当時の時勢により国内販売されていなかった。ところが、その後となる2018年3月に北米で5代目がデビューすると同時に、日本で2019年春から販売することもアナウンスされていた。
その言葉どおり2019年4月に日本デビューを果たした新型RAV4は、全長4600×全幅1855×全高1685mm(G)という大きなボディサイズにも関わらず、販売初月に目標販売台数の8倍となる約2万4000台を受注したという。さらに、日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020の10ベストカーにも選出され(2019年11月20日現在。12月6日に最終選考会/表彰式)、その勢いは衰えそうにない。
そして2019年11月20日、トヨタはRAV4にPHV(プラグインハイブリッド)モデル「RAV4 Prime(米国車名・米国仕様)」を追加すると発表。日本市場へは2020年夏頃に導入するという。ただし、日本仕様の名称や車両価格など詳細については未公開となっている。
現行のRAV4ラインアップには、2.5L 直4エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドグレードが存在する。車両前後にモーターを配置した電気式4WDとし、車両重量1700kg近いボディでありながらWLTCモードで20.6km/L(ハイブリッドX・4WD)という低燃費を記録している。(FFの1モーターハイブリッドグレードもある)
今回発表されたPHVのRAV4プライムはこの4WDモデルのシステムをベースに、新開発の大容量リチウムイオン電池&モーターといったPHVシステムを搭載することで、システム出力を83hp向上させて302hpに達したという。さらにEVでの航続距離は約62km(米国EPA試験法準拠)にも及ぶ。
新採用の大容量電池は、災害時やオートキャンプなどで役立つ外部給電機能を搭載。駆動用電池に充電された電力を最大1500Wの出力で供給できるという。
エクステリアデザインは、専用グリルやロアバンパーを採用してフロントまわりのワイド感/低重心感を演出。さらにメッシュグリルでスポーティさを、ピアノブラックのアクセントで高級感を強調している。そのほかにも、19インチ専用アルミホイールの装着や、ルーフとボディ下部をブラック塗装することで引き締まった印象を与えてる。
このトヨタの新型PHV「RAV4プライム」は2019年11月23日~12月2日に一般公開される2019年ロサンゼルスオートショーに出展される。