2020年1月10日、トヨタはコンパクトカー ヤリスをベースとしたスポーツモデル「GRヤリス」を発表。「RZ ファーストエディション(RZ First Edition)」と「RZ ハイパフォーマンス ファーストエディション(RZ High-performance・First Edition)」の先行予約をWeb限定で開始した。

トヨタがWRCで勝つために生まれたホモロゲーションモデル、GRヤリス

トヨタの新型ヤリスをベースとしたホットバージョン、「ヤリスGR-4」の存在が明らかになったのが2019年11月のこと。WRCをはじめとするモータースポーツで培われた技術を投入した従来のヴィッツGRMNの実質的な後継モデルと目され、エンジンや4WDシステムなどさまざまな憶測を生んできた。

そして2020年1月10日、名称をGRヤリスにあらためられて東京オートサロン2020の会場で発表された。まず販売されるのは、特別仕様車「RZ ファーストエディション」と「RZ ハイパフォーマンス ファーストエディション」の2モデルで、発表同日から6月30日までの6カ月間にWEB限定先行予約が行われる。

画像: 発表会で登場したGRヤリスと、そこに乗るトヨタの豊田章男社長(左)とGAZOO Racing Companyの友山 茂樹プレジデント(右)。

発表会で登場したGRヤリスと、そこに乗るトヨタの豊田章男社長(左)とGAZOO Racing Companyの友山 茂樹プレジデント(右)。

ボディ形状は先に公開された映像と同様、3ドアとなる。ベースとなったヤリスが5ドアだけのラインアップということもあり驚きもあったが、WRCに参戦するトヨタのチーム代表トミ・マキネン率いるTMR(Tommi Makinen Racing)が、開発スタート時から関わっていたというから納得だ。軽量化への寄与だけでなく、優れた空力性能を示すという。

またボディにさまざまな軽量化が施され、エンジンフードやトランクリッド、ドアパネルにアルミ素材を採用、ルーフパネルにカーボン(CFRP素材)を採用するなど低重心化も図られている。こうした技術の採用により、車両重量は1280kgを実現する。

搭載されるエンジンは1.6L直3ターボで、このクラスとしては最もハイパワーな272ps/370Nmを発生する。6速MT(iMT)と、多板クラッチにより前後輪に駆動力を分配する新開発のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」が組み合わされる。

画像: トヨタ GRヤリス RZハイパフォーマンス ファーストエディションのコクピット。

トヨタ GRヤリス RZハイパフォーマンス ファーストエディションのコクピット。

また、今回予約を開始された特別仕様車には、マットブラック塗装されたラジエターグリルやフロントサイドディフューザー、リヤスポイラー、リヤバンパーを特別装備する。ハイパフォーマンス ファーストエディションにはさらに、トルセンLSDや冷却スプレー機能付インタークーラー、BBS製鍛造アルミホイールも装備する。

車両価格は「RZ ファーストエディション」で396万円、「RZ ハイパフォーマンス ファーストエディション」で456万円(いずれも税込)を予定しているという。

GRヤリス RZハイパフォーマンス ファーストエディション 主要諸元(参考値)

●全長×全幅×全高=3995×1805×1460mm
●ホイールベース=2558mm
●車両重量=1280kg
●エンジン=直3 DOHCターボ
●排気量=1618cc
●最高出力=272ps
●最大トルク=370Nm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=6速MT
●サスペンション(前)=マクファーソンストラット式
●サスペンション(後)=ダブルウイッシュボーン式
●ブレーキ(前後)=ベンチレーテッドディスク
●タイヤ(前後)=225/40ZR18

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