2020年1月14日(現地時間)、欧州トヨタはオランダのアムステルダムで開催された報道関係者向けイベントで、新型ヤリスから採用が始まったTNGA-Bプラットフォームを採用したコンパクトSUVを欧州で導入することを明らかにした。

新型ヤリスをベースにしたコンパクトSUVの誕生か

画像: 新型ヤリスから採用が始まったTNGA-Bプラットフォーム。全長、ホイールベースなどの設定に自由度が高く、Bセグメントの多様な車種に対応する。

新型ヤリスから採用が始まったTNGA-Bプラットフォーム。全長、ホイールベースなどの設定に自由度が高く、Bセグメントの多様な車種に対応する。

導入時期や量産計画は追って発表するとのこと。会場で公開されたシルエットからはRAV4との共通点も見いだせる。スペックも一切明らかにされていないが、前後タイヤを覆うダイナミックオーバーフェンダーからコンパクトとは言え全幅は1700mmを超えることは確実だ。

一方、短いホイールベースからはBセグメントの範疇に収まりそうな気配だ。敢えて言うなら、ホンダのヴェゼルに近いサイズを予感させる。日欧SUVのトレンドは確実にコンパクトクラスへと向かっており、欧州はもとより日本でも発売されれば高い人気を獲得しそうだ。

画像: RAV4を連想させるダイナミックなオーバーフェンダーだがホイールベースは短い。フレキシブルなTNGA-Bプラットフォームを使った、新たなヤリス・ファミリーが登場する。

RAV4を連想させるダイナミックなオーバーフェンダーだがホイールベースは短い。フレキシブルなTNGA-Bプラットフォームを使った、新たなヤリス・ファミリーが登場する。

前述のとおりプラットフォームは新型ヤリスと同じGA-B。このプラットフォームは3気筒エンジンの搭載を前提に設計されているので、パワートレーンは1.5Lの直3および1.5L直3ハイブリッドとなる可能性が高い。駆動方式もFFと4WDがラインアップされ、新型ヤリスとの共通点は多いはずだ。ゆえに正式車名もすでにタイで発表されているコンパクトSUVと同じく「ヤリス クロス」となるかもしれない。

おそらく2020年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされ、4月頃よりフランスのバレンシェンヌ工場(TMMF)で量産を開始、まだ発表されていないが日本でも8月には生産が始まると予想する。

画像: 日本ではいよいよ2月中旬から発売される新型ヤリス。受注は大変好調だとのこと。

日本ではいよいよ2月中旬から発売される新型ヤリス。受注は大変好調だとのこと。

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