![画像: ボディ同色のサイドスカートや印象的なテールゲートスポイラーを採用。標準で22インチを履く。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/16/0bc26a489199679c0280326680899cdf5e8fb9ba_xlarge.jpg)
ボディ同色のサイドスカートや印象的なテールゲートスポイラーを採用。標準で22インチを履く。
最高出力635psのW12エンジンを搭載
ベントレーが、「Speed(スピード)」とネーミングしたモデルを最初に登場させたのは2007年のコンチネンタルGTである。現在はミュルザンヌ スピードも日本へ導入されているが、そこに新たに19年のジュネーブモーターショーで初公開されたベンテイガ スピードが加わった。
世界最速SUVを謳うこの最高級SUVは、6L W12気筒エンジンを搭載、最高出力635ps、最大トルク900Nmを発生、最高速度306km/h、0→100km/h加速3.9秒というパフォーマンスの持ち主で、発進時やシフトダウン時のエキゾースト特性の向上に加え、サスペンションも他のベンテイガよりも硬めのセッティングとなっている。だからといって乗り心地がスポイルされていないところが素晴らしい。ベントレーには硬めの足=乗り心地が悪いという式は存在しない。
![画像: インテリアにはベントレー初となるアルカンターラが採用される。カーボンファイバーのパネルはオプション。ドライブモードの「SPORT」は、ダイナミックで一体感ある走りが味わえるようスピード専用にチューニングされた。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/16/35ed1d95f762a79b64d6f332ef3f06116024ecec_xlarge.jpg)
インテリアにはベントレー初となるアルカンターラが採用される。カーボンファイバーのパネルはオプション。ドライブモードの「SPORT」は、ダイナミックで一体感ある走りが味わえるようスピード専用にチューニングされた。
ドアを開けるとそこに広がるのはベントレー初となるアルカンターラを使ったインテリアである。英国クルーでハンドクラフトされ、細部までこだわり抜かれたこの内装は「豪華」や「優雅」という言葉が相応しい贅を尽くした空間だ。
ベンテイガ スピードには、オンロード用に「COMFORT」、「BENTLEY」、「SPORT」、「CUSTOM」というドライブモードが用意されるが、中でも「SPORT」は、スピード専用にチューニングされ、エンジンと8速ATに加え、サスペンションとベントレーダイナミックライドのレスポンスも向上、軽快で一体感ある走りが味わえる。
![画像: 最高出力635ps、最大トルク900Nmを発生する6L W12気筒エンジンを搭載、ZF製8速ATを組み合わせる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/16/53b6f5bdf5985714090b7538df0e8a245594b5c9_xlarge.jpg)
最高出力635ps、最大トルク900Nmを発生する6L W12気筒エンジンを搭載、ZF製8速ATを組み合わせる。
ところでベントレーダイナミックライドは、世界初となる電動式アクティブロールコントロール技術で、48V電源システムを採用し、コーナリング時のロールを即座に抑え込み、タイヤの接地性を最大に高め、クラストップの安定性と快適な乗り心地、優れた操縦安定性を実現する。
そして装備されるセラミックブレーキは、6000Nmの制動力を発揮し、耐熱度は1000℃となるベントレーの中で最大かつ最強のブレーキである。また鉄製ブレーキと比べて約20kgの軽量化も達成した。搭載するのは、最高出力635ps、最大トルク900Nmを発生する6L W12気筒エンジン、それにZF製8速ATを組み合わせる。
![画像: 最高速306km/h、0→100km/h加速3.9秒で世界最速SUVを謳うベンテイガ スピード。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/16/2340e841eadda29476e44c905cc7aa433fda4656_xlarge.jpg)
最高速306km/h、0→100km/h加速3.9秒で世界最速SUVを謳うベンテイガ スピード。
走り出すと、タウンライドでは終始快適さが前面に出るが、ドライブモードをSPORTにして右足に力を入れると性格は一変し、最速SUVの片鱗が顔を覗かせるのである。街中でそのパフォーマンスをすべて解き放つことはできないが、その片鱗を感じて至福の試乗を終えたのだ。(文:千葉知充)