左右のヘッドライトを繋ぐような光のラインが斬新
2016年に生産を終了した大型セダンのフェートンに替わり、フォルクスワーゲンの新たなフラッグシップモデルとして2017年に登場したのがクーペスタイルのアルテオンだった。一見、パサート(全長4785mm/全幅1830mm)と同じようなサイズ感に見えるが、実は全長/全幅ともにひと回り大きい全長4865mm/全幅1875mmのボディを持つ。
最大の特徴はスタイリッシュなフォルムだ。パサートと比較するとホイールベースは45mm長く、全高は30mm低く、そして緩やかに下がっていくルーフラインにより伸びやかで低重心な印象を受ける。また、ハッチゲートを採用した5ドアであることからラゲッジルームは広く、通常時563L/最大1557Lという大容量を誇る。

フォルクスワーゲンのフラグシップモデルで、現行のアルテオン。4ドアクーペのように見えるが、実際には5ドアハッチバックとなる。
フォルクスワーゲンはこのアルテオンをマイナーチェンジして、初登場から3年以上経過した2020年6月24日に欧州で発表すると発表した。また、これと同時に公開されたデザインイメージを描いた画像には、従来からのクーペスタイルのモデルに加えてシューティングブレークの姿も描かれている。セダンモデルと同様にボディ後方へいくにつれてルーフを低められ、一般的なツーリングワゴンよりもスタイリッシュなシルエットに見える。
インテリア、とくにコクピットのデザイン・システムは大きく更新されて、常時通信型の最新モジュラーインフォテインメントマトリックス(MIB3)を導入するという。日本でも大きく遅れることなく登場すると思われるが、詳しい日程については発表されていない。いずれにしても今回公開された画像はスケッチ画で、実際にどのようなデザインで登場するのか楽しみである。
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フロントフロントマスクも大きく変更されるようだ。左右のヘッドライトをつなげるかのように光のラインが描かれているが、これは現行モデルにない。新たなアイコンになるのだろう。