2020年7月9日、トヨタはカローラシリーズに新しいコンパクトSUV「カローラ クロス」を追加して、タイで初公開し、販売を開始した。これから順次、導入国を拡大するという。

車格感とユーティリティの両立を目指して開発

画像: 前後のフェンダーはブリスター化され、樹脂製のオーバーフェンダーも装着されている。

前後のフェンダーはブリスター化され、樹脂製のオーバーフェンダーも装着されている。

カローラシリーズは、初代が1966年に日本で発売されて以来、世界の150以上の国と地域で累計4800万台以上が販売された、まさにトヨタのグローバル ベストセラーカーだ。現在の日本仕様は2019年に発表された12代目だが、カローラは仕向け地などによって仕様を変更している。

今回、世界的に需要が高まっているSUVの「カローラ クロス」をシリーズに加えることで、充実したラインアップからユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせて選択できるようになった。

カローラ クロスは、「COROLLA MEETS SUV」をキーワードに、ユーザーの期待を超える「車格感(力強さを感じさせる外観)」+「ユーティリティ(使い勝手の良さ)」の両立を目指し開発された新しいSUVであるという。

画像: インテリアのデザインは、他のカローラシリーズと基本的に変わりはないようだ。

インテリアのデザインは、他のカローラシリーズと基本的に変わりはないようだ。

エクステリアは、力強さの中に、艶やかな質感と洗練された気品あるものとしている。カローラシリーズと謳われているが、フロント&リアまわりはセダンやツーリングとはかなり異なり、SUVらしい力強いものになっている。前後のフェンダーはブリスター化され、アクティブな雰囲気を演出している。

プラットフォームにはTNGAのGA-Cを採用し、上質な走りと快適な乗り心地、そして静粛性を実現している。キャビンは広く、乗降性も良く、あらゆるシーンで使い勝手を高めている。ラゲッジスペースは、487L(パンク修理キット装備車)/440L(テンパータイヤ搭載車)というクラストップレベル(タイにおけるCセグメントでの比較、トヨタ調べ)を誇る。

トヨタ セーフティセンスなどカローラシリーズから引き継いだ安全装備により、「快適・便利・安心」を追求したクルマに仕上がっている。また、ボディの軽量化によりガソリンモデルでも低燃費を実現し、ハイブリッドモデルとともに、クラストップレベルの環境性能も実現している。

画像: 全高は1620mmあるから、日本のタワーパーキングへの駐車は難しそうだ。

全高は1620mmあるから、日本のタワーパーキングへの駐車は難しそうだ。

タイ仕様の主要諸元は、以下のとおりだ。

■ハイブリッド仕様

●全長×全幅×全高:4460×1825×1620mm
●ホイールベース:2640mm
●車重:1385kg
●最小回転半径:5.2m
●エンジン型式・種類:2ZR-FXE・直4 DOHC+リダクション機構付きのTHS II
●排気量:1798cc
●エンジン最高出力:72kw(98ps)/5200rpm
●エンジン最大トルク:142Nm(14.5kgm)/3600rpm
●モーター型式:1NM
●モーター最高出力:53kw(72ps)
●モーター最大トルク:163Nm(16.6kgm)
●システム最高出力:90kW(122ps)
●ミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:FF
●サスペンション 前・後:マクファーソンストラット・トーションビーム
●ブレーキ 前・後:Vディスク・ディスク
●タイヤ:215/60R17 or 225/50R18

■ガソリン仕様(外寸などはハイブリッド仕様と同じ、相違点のみを表記)

●車重:1325kg
●エンジン型式・種類:2ZR-FBE・直4 DOHC
●排気量:1798cc
●最高出力:103kw(140ps)/6000rpm
●最大トルク:177Nm(18.05kgm)/4000rpm
●ミッション:スーパーCVTーi

トヨタでは、このカローラ クロスを今後、順次導入国を拡大していく予定だ。気になる日本市場への導入だが、2020年夏にはヤリス クロスの導入も控えており、現在のところは未定のようだ。

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