2020年10月2日、ボルボ・カーズはブランド初の電気自動車(EV)となる「XC40 リチャージ(Volvo XC40 Recharge)」の生産を開始した。

2020年生産分の受注はすでに完了しているという人気ぶり

XC90やXC60など、ボルボはラインアップするすべてのSUVモデルの電動化を完了した。これは2020年8月25日にすでに報じられたとおりで、B4やB5など「B」から始まる名称のグレードは48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、「リチャージ プラグインハイブリッド」はもちろんPHEV搭載モデルとなる。

そして2025年までにEV(電気自動車)を5モデル導入、世界販売台数のうち50%をEVにすることを目標とするボルボは、ブランド初となるEV「XC40 リチャージ」をすでに欧州で販売している。

XC40 リチャージは、欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したXC40と同じくCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)プラットフォームをベースとして、床下に駆動用バッテリーを配置する。パワートレーンはシステム合計408hpの最高出力を発生するモーターをボディ前後に配置され、四輪で駆動。1度の満充電によって400km以上の航続距離(WLTP)を可能とし、急速充電システムを使えば約40分でバッテリー容量の80%まで充電できるというコンパクトSUVである。

画像: ベルギーにあるゲント工場での生産の始まったボルボ初のEV「XC40リチャージ」。ゲント工場と同様のバッテリー組み立てラインが、米国サウスカロライナ州にも建設される予定だという。

ベルギーにあるゲント工場での生産の始まったボルボ初のEV「XC40リチャージ」。ゲント工場と同様のバッテリー組み立てラインが、米国サウスカロライナ州にも建設される予定だという。

欧州での販売状況は好調で、2020年に生産を予定している台数はすでに完売するほどだ。そして今回、欧州のオーナーに10月下旬から納車される車両の生産がベルギーのゲント工場ではじまった。日本にも2021年内に導入することが公表されている。

ちなみにベースモデルのXC40は全幅こそ1875mmあるものの全長は4425mmと比較的コンパクトで、国産車で言えばマツダCX-5(4545mm)より100mm以上も短いことになる。このサイズ感は取り回しやすさにもつながり、プレミアム性や安全運転支援システムの充実さなども含めて日本でも好評を得ている。

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