2019年10月にドイツで発表となった8代目フォルクスワーゲン ゴルフは、ノーマルモデルに加えGTI、GTEなどのバリエーションを次々と展開している。そして2020年11月4日には、ついにゴルフ伝統のフラッグシップスポーツモデルのRがワールドプレミアとなった。8代目フォルクスワーゲン ゴルフRの公開済み情報はまだ少ないものの、判明している範囲で先代の7代目ゴルフRと比較してみた。
動力性能と足まわりの強化が新型ゴルフRの注目ポイント
世界のコンパクトカーのベンチマークとなっているのが、フォルクスワーゲンゴルフだ。世界中の自動車メーカーは、Cセグメントのハッチバック車をフォルクスワーゲン ゴルフを凌駕する商品となることを目標に開発しているが、フォルクスワーゲン ゴルフの牙城を崩すことはなかなか難しいようだ。
日本では現在も7代目ゴルフが販売されているが、ドイツ本国では2019年10月に8代目へとすでにスイッチしている。90psの1Lエンジンを搭載する標準モデルに加え、スポーツハッチの定番GTIや、PHEVのGTEなども追加されている。そして2020年11月4日には8代目ゴルフベースの「R」が発表となった。新型ゴルフRは、2003年に日本にも導入されたR32(4代目ゴルフベース)から数えて5代目であるが、本稿では8代目ゴルフRと記す。同様に7代目ゴルフベースのRも7代目ゴルフRと記す。
8代目ゴルフRは、欧州で2020年11月5日からプレセールスを行っている。正式なカタログモデルとしての販売は、2021年にずれ込むようだ。販売価格は税抜きで4万1395ユーロ、これを円に換算すると約513万円(2020年11月現在)となる。現在日本で発売中の7代目ゴルフRの日本での販売価格は590万9000円(税込)からなので、8代目ゴルフRが日本に導入された場合の販売価格は現状維持プラスアルファ程度になるのではないだろうか。
では8代目ゴルフRは、7代目ゴルフRと比べてなにが変わったのか。