2008年、ランボルギーニ ガヤルドはマイナーチェンジを機に「LP560-4」というサブネームを纏って登場した。V10エンジンが直噴化されるなど、「新生」なったことを示していた。Motor Magazine誌はアメリカ・ラスベガスで開催された国際試乗会に参加。アウディR8やポルシェ911ターボとの関係性をも視野に入れた当時の試乗記をお届けする。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年7月号より)

同じグループ内に存在する競合スーパーカーとの関係

ラスベガスで開催された国際試乗会に参加して半日触ってみたが、パワーアップによる速さもさることながら、ライドフィールの質が格段に良くなったことが強く印象に残っている。

まず発進時や車庫入れ時にギクシャクすることがほとんどなくなった。アシの動きがスムーズになり、いかにもスーパーカー的な硬さはあるものの乗り心地が相当に良い。

依然としてVTを速く走らせようと思えば独特なテクニックが要求されるが、フロントの食いつきが増し、その動きも素直に伝わってくるから、従来に比べると一層扱いやすくなった。

そんなわけだから、加速フィールに恐怖感やスリルは皆無である。それ故、腰を抜かすほど速いとは思わなかったが、速度計を見れば知らないうちに信じられない領域にまで達していて、それに驚きアクセルペダルにおいた右足を上げてしまうほどだった。

そうなるとまず疑問に思うのは、兄弟車とも言うべきアウディR8との関係である。Sカムeギアの採用でライドフィールは全般的にR8を上回る。もちろん、R8も今後、どのような形式であれ進化を果たすだろうから、あくまでも現時点での話だが、価格帯が違うとはいえ、もう少し異なる刺激のクルマであってもいいのではないか。

もっと言えば、以前にも増してポルシェ911ターボに近い存在となった。911ターボとパフォーマンスで互角、扱いやすさやGT性能でも互角、となれば、この同門3つ巴のスーパーカー合戦をスポーツカーファンはどう捉えておけばよいのだろうか。ブランドイメージが異なる、価格帯が違う、つまりはユーザー層が違う、が果たして通用するのだろうか。

その答は、恐らく、ランボルギーニ自身が新型ガヤルドの派生モデルでまず世に問うことになるだろう。(文:西川 淳/Motor Magazine 2008年7月号より)

画像: 内装は従来モデルと比べ変更は少ないが、センターコンソール上の各スイッチ類のデザインが変更されている。視点位置は驚くほど低い。

内装は従来モデルと比べ変更は少ないが、センターコンソール上の各スイッチ類のデザインが変更されている。視点位置は驚くほど低い。

ヒットの法則

ランボルギーニ ガヤルド LP560-4 主要諸元

●全長×全幅×全高:4345×1900×1165mm
●ホイールベース:2560mm
●車両重量:1500kg
●エンジン:V10DOHC
●排気量:5204cc
●最高出力:560ps/8000rpm
●最大トルク:540Nm/6500rpm
●駆動方式:4WD
●トランスミッション:6速AMT(e-gear)
●最高速:325km/h
●0→100km/h加速:3.7秒
※欧州仕様

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