2020年12月6日(日本時間7日)に行われたF1第16戦サヒールGPは、レーシングポイント・メルセデスのセルジオ・ペレスが優勝、2位にルノーのエステバン・オコン、3位にレーシングポイントのランス・ストロールが入る大波乱となったが、どうしてこんな結果になったのだろう。表彰台の常連であるメルセデスAMG勢、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はどうしたのか。ホンダ勢のコメントをまじえながら、検証してみよう。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)

画像: マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。絶好のスタートを切ったが、混乱の中でレースを終えることになってしまった。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。絶好のスタートを切ったが、混乱の中でレースを終えることになってしまった。

「いいスタートを切れたのですが、周りを他のマシンに囲まれてしまいました。トラブルを避けようとしましたが、周りのドライバーがとてもアグレッシブで、まるで最終ラップかのようにリスクを冒して攻めていました。特に、シャルル(ルクレール)は4コーナーでイン側に迫って来て、路面が汚れているのにブレーキングをかなり遅らせました。彼が他のマシンを抜きたかったのは分かりますが、楽観的過ぎたと思います。シャルルのことは尊敬していますし、彼は素晴らしいドライバーですが、少しやり過ぎたと思います。チェコ(セルジオ・ペレス)は、イン側で何が起きているのか分からなかったはずで、シャルルが彼にヒットして後ろ向きにスピンしてしまいました。僕はマシンにダメージを受けないよう、アウト側に回避しようとしましたが、グラベルまで出てしまい、バリアにヒットしてしまいました。今回は戦えるマシンでしたし、好結果を出すチャンスだったので、こんなに早くリタイアするのはフラストレーションが溜まります」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル)

画像: 2ストップへの作戦変更が裏目に出たアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。それでも6位に入賞。

2ストップへの作戦変更が裏目に出たアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。それでも6位に入賞。

「波乱の展開になりました。何が起こっていたのかよく分かりませんが、12番グリッドから6位まで上がれたことは悪くないと思っています。ただ、もう少し上に行きたかったという気持ちもあります。僕のマシンはストレートでのスピードが足りず、DRSトレインにいるときには他のマシンに対してポジションを守るのが精いっぱいでした。ストレートでのオーバーテイクが難しいので、思い切って1コーナーに飛び込んでいくしか手がありませんでした。ダウンフォースの設定が、オーバーテイクのできない第2セクターで速いものになっており、そのようなセッティングでこのレースを戦うのは難しかったです。ここからは気持ちを切り替えて、数日後にやってくるアブダビGPにフォーカスしていきます」

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