新型208に続き、9月には同じCMPを採用した新型プジョー SUV 2008が上陸を開始。パワー オブ チョイスのコンセプトのもと、エンジンモデルとピュアEV仕様が同じグレード設定で並列展開されている。すでにテスト済みの1.2Lガソリンターボモデルの印象を紐解けば、e-2008に対する期待値は高まる一方だ。(Motor Magazine 2021年1月号より)

リアシートは足もと空間に余裕があるし、前後方向の余裕を生かして座面サイズもたっぷり。Cセグメントにも迫るゆとり感は、ピュアEVでも変わりはない。また、抑えめの全高ながらアイポイントが高く、開放的な雰囲気が楽しめるだろう。ちなみにラゲッジルームも、ICEと同等のスペースが確保される。ICEでは、5人乗車でリアシートバック高までの容量が434L。後席を畳んだ状態では1467Lまで拡大され、クラス最大級とのことだ。

インテリアはデザイン、使われるマテリアルともに基本的にe-208と共通だ。高い位置にセットされ、情報を2層でホログラムのように表示する3D i-コックピットは未来的で、ピュアEVの未来感ともマッチしている。

インパネのカーボン調テクスチャーや、ダッシュボードのステッチ、艶のある黒いパネル上に配されたクローム類など、その質感の高さには毎回感心させられるのだが、まだ未経験のe-2008でも同じ満足感が味わえるはず。なお、GTラインのホールド性に優れるダイナミックシートは、e-208ともども明るいグレーが採用されている。

e-2008に使われるBEVのシステム構成は、e-208やDS3クロスバックE-テンスとまったく同じだ。ただしサイズに余裕を持たせたためか、車重は1600kgとこの3台の中でもっとも重い。そのためにJC08モード燃費は385kmとなっているが、そうしたわずかな違いが実用面にさして影響を与えないことは、エンジンモデルでもすでに確認済みである。(文:石川芳雄)

画像: アルカンタラ、テップレザー、カーボン調テクスチャーなど多彩な素材が上質感とスポーティ感を演出。

アルカンタラ、テップレザー、カーボン調テクスチャーなど多彩な素材が上質感とスポーティ感を演出。

■プジョーSUV e-2008 GTライン 主要諸元

●全長×全幅×全高=4305×1770×1550mm
●ホイールベース=2610mm
●車両重量=1600kg
●モーター最高出力=136ps/5500rpm
●モーター最大トルク=260Nm/300-3674rpm
●駆動方式=FF
●車両価格(税込)=468万円

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