2008年、モデルサイクル半ばの997型911カレラ/カレラSが大きな進化を遂げた。そのポイントはデュアルクラッチ機構を備えたトランスミッションPDKと直噴ガソリンエンジンDFIの採用。フェイスリフトとは思えない大きな変更は話題となった。なぜ、911カレラ/カレラSはここで大胆な変更を行ったのか。この時、911カレラ/カレラSの走りはどれほど変わったのか。ドイツ・ヴァイザッハで行われたワークショップと国際試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年8月号より)

今まで、911の味を存分に堪能するにはマニュアルトランスミッションに限ると思っていた。自分で911を操っているという醍醐味やマニュアルシフトのダイレクト感は、MTでなければ、と感じていたのだ。

しかしこのPDK搭載モデルに乗って、その考えは180度変わってしまった。これではMTを選ぶ必然性がない。とくに日本の道ではその印象はさらに強くなるだろう。

ポルシェは、この911カレラ/カレラSのエンジンを生産するため、ツッフェンハウゼン工場に生産ラインを新設した。現状に満足しないポルシェは、次なるステップへの準備を着々と進めているようだ。(文:千葉知充/Motor Magazine 2008年8月号より)

画像: デュアルクラッチトランスミッションPDK(ポルシェドッペルクップルング)のカットモデル。

デュアルクラッチトランスミッションPDK(ポルシェドッペルクップルング)のカットモデル。

ヒットの法則

ポルシェ 911カレラ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4435×1808×1310mm
●ホイールベース:2350mm
●車両重量:1415kg
●エンジン:対6DOHC
●排気量:3614cc
●最高出力:345ps/6500rpm
●最大トルク:390Nm/4400rpm
●駆動方式:RR
●トランスミッション:7速DCT(PDK)
●最高速:287km/h
●0→100km/h加速:4.7秒
※欧州仕様

ポルシェ 911カレラ カブリオレ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4435×1808×1310mm
●ホイールベース:2350mm
●車両重量:1500kg
●エンジン:対6DOHC
●排気量:3614cc
●最高出力:345ps/6500rpm
●最大トルク:390Nm/4400rpm
●駆動方式:RR
●トランスミッション:7速DCT(PDK)
●最高速:287km/h
●0→100km/h加速:4.9秒
※欧州仕様

ポルシェ 911カレラS 主要諸元

●全長×全幅×全高:4435×1808×1300mm
●ホイールベース:2350mm
●車両重量:1425kg
●エンジン:対6DOHC
●排気量:3800cc
●最高出力:385ps/6500rpm
●最大トルク:420Nm/4400rpm
●駆動方式:RR
●トランスミッション:7速DCT(PDK)
●最高速:300km/h
●0→100km/h加速:4.5秒
※欧州仕様

ポルシェ 911カレラS カブリオレ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4435×1808×1300mm
●ホイールベース:2350mm
●車両重量:1510kg
●エンジン:対6DOHC
●排気量:3800cc
●最高出力:385ps/6500rpm
●最大トルク:420Nm/4400rpm
●駆動方式:RR
●トランスミッション:7速DCT(PDK)
●最高速:300km/h
●0→100km/h加速:4.7秒
※欧州仕様

This article is a sponsored article by
''.