内燃エンジンの進化を追求して開発されたマツダのスカイアクティブX。そのアップデートプログラムの効果と意義を、テストコースで体感した。(Motor Magazine2021年1月号より)

スカイアクティブXユーザーに無償で提供

進化版スカイアクティブXを実現するアップデートプログラム「SPIRIT#1.1」。ハードウェアはそのまま、ソフトウェアの変更によりスカイアクティブX搭載車の性能、そしてドライバビリティを一段上のレベルに向上させたと謳うものだ。

スペック上は、最高出力が従来の10ps増の190ps、最大トルクが16Nm増の240Nmへと引き上げられたが、数値的にはさほど大きくはない。しかし開発陣は、操る歓びは格段の進化を果たしたと胸を張る。テスト車は従来型とアップデート型のマツダ3のFFモデル。実際、それは発進の瞬間からハッキリ体感できる。

アクセルペダルを踏み込んでタイヤが転がり出すところで、すでにスムーズさが違う。ここで活躍しているのは、M-ハイブリッドと呼ばれる24V電源を用いたマイルドハイブリッド。高応答エアサプライ、いわゆるスーパーチャージャーのクラッチ断続の際に発生するトルク変動をモーターで打ち消し、滑らかな立ち上がりを実現しているのだ。しかもMT仕様には、落ち過ぎたエンジン回転数を引き上げる働きまでプラスされている。

画像: MT仕様とAT仕様の従来型マツダ3とSPIRIT#1.1版のマツダ3が用意されて両車を比較しながら実走。

MT仕様とAT仕様の従来型マツダ3とSPIRIT#1.1版のマツダ3が用意されて両車を比較しながら実走。

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