2007年12月のエクスプローラーのマイナーチェンジ、2008年2月のエスケープのマイナーチェンジを受けて、フォードジャパンは2008年3月に伊豆のオフロードコースで特別な試乗会を開催した。Motor Magazine誌ではここで、エクスプローラー スポーツトラックXLT、エクスプローラー V8エディバウアー、エスケープ リミテッドの3台に試乗。通常ではとても克服できないようなコースで、フォードのSUVはどんな走りを見せたのか。ここではその時の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2008年10月号より)

ピックアップトラックで長い歴史を持つフォード

スポーツトラックという言葉は聞き慣れないかもしれない。ピックアップトラックという表現の方が、耳に親しんでいるだろう。実は、この分野でフォードは高い人気と販売台数を誇っている。

その主流はFシリーズと言っていい。Fシリーズの歴史は古く1940年代から始まっている。そして、アメリカでのピックアップトラックの人気は凄まじく、このFシリーズは、全米で年間約70万台(2007年1-12月)の販売台数を誇っている。その理由として、州によっては自動車税が無税か割安になるため所得の少ない若者たちがピックアップトラックに乗っていることもあるようだが、決してそれだけではないだろう。クルマそのものに魅力がなければこれほどまで人気を得ることは難しい。

フォードは、そんなピックアップトラックやSUVを主力モデルとしてラインアップに持っているが、そのなかの日本に導入されている3モデルの試乗会が、そのオフロード性能を存分にテストできるコースで開催された。このイベントは、フォードのテーマでもある「Make Every Day Exciting」を具現化し、市販車でオフロードコースを楽しむといった主旨である。

試乗車として用意されていたのは、「エクスプローラー」「エクスプローラースポーツトラック」「エスケープ」の3モデル。エクスプローラーには横浜ゴムのオフロード専用タイヤ「GEOLANDAR(ジオランダー)A/T-S」が装着されていた。

3モデルで共通して感じたことは、通常では遭遇しないようなオフロードを楽々とクリアしていく4WD性能の優秀さだ。クルマが、現在の状態を常にモニタリングし路面状況を瞬時に判断して、4つのタイヤを制御しているため、ドライバーはアクセルとハンドルワークに集中するだけなのだ。

画像: 4.6L V8エンジンを搭載するエクスプローラーV8 エディバウウアー。

4.6L V8エンジンを搭載するエクスプローラーV8 エディバウウアー。

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